『ジャスト・キッズ』より (c) Judy Linn. Used with permission 2013年に来日公演を控えるパティ・スミス初の自叙伝『ジャスト・キッズ』が詩集『無垢の予兆』とともに12月21日、発売された。ニューヨークを舞台に写真家ロバート・メイプルソープとの出会いから別れまでの20年を綴った、パティ・スミスによる青春回想録だ。ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリックス、アンディ・ウォーホル、サルバドール・ダリ、サム・シェパード、ジム・キャロル、トッド・ラングレンらとの出会いを瑞々しい筆致で描く今作の発刊にあたり、湯山玲子、小野島大、山崎まどか各氏によるブックレビューを掲載する。 表現者パティの正しいブライドの持ち方 ──湯山玲子 パティ・スミスの『ホーセス』が日本でも話題になった頃の私は10代の後半。ロック、洋楽少女だった。