林田力さん(33)は2003年6月、東急不動産の新築マンション3階の一室を2,870万円で購入した。物件のセールスポイントは採光・通風・眺望の良さだった。だが入居から1年も経たない翌年夏、隣地を3階建てに建て替える工事にともない採光・通風・眺望はすべて失われ価値が凋落。東急はその計画を知っていたが、影響を受ける林田さんらに説明しなかった。騙し売りに気付き提訴した林田さんは、日本初となる消費者契約法によるマンション購入の解約と代金全額を取り戻すことに成功。東急グループを「悪質リフォーム業者と同種」と言い切る林田さんに、1消費者として東急グループの正体を見抜くまでの経緯を聞いた。 Digest 東急ブランドが決め手だった 入居1年もせず「屑物件」に 「知らない」「分からない」でたらい回し 電話に出ない「担当者」 ワナに落ちた者をグループで襲う 裁判中に買い替えを勧誘する東急リバブル マンション