小学生のみなさんは、社会科で石油ショックという言葉ぐらいは聞いたことがあると思いますが、起こったのは40年前だから、みなさんのお父さん・お母さんの生まれたころです。当時は日本のエネルギー源のほとんどは石油でした。値段も1バレル(大きな石油缶1本分)3ドルと安かったので、発電もほとんど石油火力でした。 ところが1973年に第4次中東戦争が始まって、OPEC(石油輸出国機構)が原油の値段を一挙に1バレル11ドル以上に上げたので、世界中が大騒ぎになりました。さらに1979年のイラン革命のあとは40ドル以上になり、エネルギーをたくさん使う重厚長大産業はやっていけなくなりました。特に電力を大量に使うアルミ精錬は、日本から姿を消しました。 世の中もパニックになり、石油と関係のないトイレットペーパーや洗剤が品不足になり、買い占めが起こりました。原油の値上がりそのものは物価指数の中では数%だったのですが、