イスラエルが決議拒否 国連事務総長が失望伝える2009年1月10日9時56分印刷ソーシャルブックマーク 【ニューヨーク＝立野純二】国連安全保障理事会がパレスチナ自治区ガザの即時停戦を求める決議を採択した後も戦闘が続いている問題について、国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長は９日、イスラエルのオルメルト暫定首相に電話し、「失望」の意を伝えた。 国連報道官によると、潘氏は「前日の決議を無視して地上で暴力が続いていることへの失望」をオルメルト氏に直接、口頭で伝えた。イスラム過激派ハマスにも同様のメッセージを伝えるという。 また、現地からビデオを通じて記者会見した国連パレスチナ難民救済事業機関ガザ事務所のジョン・ギング所長は「朝、決議の朗報で目覚め希望を抱いたが、時間がたつにつれて期待はしぼんでいる」と語った。 アサヒ・コムトップへニューストップへ
【ガザ侵攻】米国、採決直前に棄権指示？ 安保理停戦決議 (1/2ページ) 2009.1.9 19:21 【ニューヨーク＝長戸雅子】パレスチナ自治区ガザ地区の情勢をめぐり、国連安全保障理事会は８日夜、停戦要求決議を採択した。イスラエル軍の地上侵攻で子供を含む民間人の犠牲者が急増する中、安保理に「強い警告」を発するよう求める声が高まっていた。 決議案は全会一致による採択が見込まれていたが、米国の棄権で実現しなかった。国連外交筋は「決議案に合意した後、米国は賛成する意向を示していたが、採決直前にライス国務長官に（棄権するよう）新たな指示が入ったようだ」と述べ、停戦決議採択を求める国際世論と決議採択に反対する同盟国・イスラエルへの配慮の間で苦渋の選択だったことをうかがわせた。 ライス長官は「続行中のエジプトの仲介努力の結果を見極めることが重要だと考えた」と棄権の理由を説明する一方で、決議内容には
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