シリア・アレッポでアサド大統領の肖像を引きはがす反体制派の戦闘員/Mohammed Al-Rifai/AFP/Getty Images (CNN) 「我々の指導者は永遠に」。これは現在のシリア大統領の父親であるハフェズ・アサド氏の大統領時代にシリアでよく目にしたスローガンだった。 気難しく厳格なシリアの指導者が永遠に生き続けるという見通しは、1980年代後半から90年代前半にかけてシリア・アレッポで暮らし働いていた筆者のシリアの友人の多くにとって、暗いユーモアの源泉だった。 ハフェズ氏は2000年6月に死去した。結局、ハフェズ氏は不死身ではなかった。 しかし、ハフェズ氏の政権は息子のバッシャール・アサド氏の指導の下、存続している。 バッシャール氏の政権の存続が危ぶまれた瞬間もあった。11年に「アラブの春」と呼ばれた民主化運動が中東全域に広がり、チュニジアやエジプト、リビアで独裁政権が倒れ、