プリンターに何を求めるか 日本のユーザーには独特の感性があり、写真やカメラ(デジカメ)に対しての品質要求が高い。言ってみれば、誰もがマニアック的要素を持っているということだ。 家庭内でのカラープリンター利用は、もっぱら写真印刷のためであり、ドキュメントへの印刷ニーズはそれほど高くない。そのため、国内で競うようにフォトプリンターを開発してきたセイコーエプソン(エプソン)とキヤノンの製品は、もはや「究極の写真プリンター」と呼べる品質にまで引き上げられている。 一方、欧米の状況を見てみると、カラープリンターはビジネス分野で広がり、やがてコンシューマー市場に拡大してきた経緯がある。 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)を傘下に抱える米ヒューレット・パッカードにしても、IBMのプリンター製造部門が独立してプリンター専業メーカーとなったレックスマークにしても、当初は文字印刷が主体。そこからグラフや