Bill Venners: 「設計の終焉?」の中で計画的設計について述べられていますよね。計画的設計とはどういったものでしょうか? Martin Fowler: 私は計画的設計と進化的設計とを区別しています。計画的設計とは、ソフトウェアを作る際にまず設計を行い、それからコーディングするようなことを指します。計画的設計はUMLダイアグラムの形をとることがあります。システムをサブシステムに分解し、サブシステム間のインターフェイスを定義するものだといえるかもしれません。計画的設計を用いれば、設計とコーディングとの間に明確な「スイッチ」が存在することになります。それぞれのタスクは普通、別々の人間が行います。設計者が設計を行い、開発者がコーディングを行うのです。必ずしも完全に確定したものではないにせよ、設計はほぼ確定したものとして扱われます。設計が優れていれば、コーディング時の変更が少なくなると言っ