欧州連合(EU)司法裁判所による「忘れられる権利」判決など、個人がインターネット上のプライバシー情報をどの程度コントロールできるかが関心を集めるなか、国内最大級のポータル(入り口)サイト「ヤフージャパン」を運営するヤフー(東京都港区)は3月末、検索結果の削除請求に対応する新たな基準を発表した。基準を策定するためにヤフーが開催した有識者会議に委員として参加した東京大学大学院の宍戸常寿教授(憲法学、情報法)に、検索エンジンを運営する企業側が自主ルールの策定・公開に乗り出している背景や、新基準の根底にある考え方を読み解いてもらった。【尾村洋介/デジタル報道センター】