子どものころはあんなに長く感じられた1年が、大人になるとあっという間に過ぎていくのはなぜなのだろう。大人と子どもの時間感覚が異なる理由や、1日の中でも時間が「速い」「遅い」と感じる理由を探った。「もう1週間」「また1年が早くなっている気がする」……。大人同士で会話をすると、体感時間の速さを嘆く声をよく聞く。時計メーカーのSEIKOが毎年公表している「セイコー時間白書」の2024年版では「時間に追

このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 研究チームは、スイス在住の70歳以上の健康な高齢者777人を対象に、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、自宅での運動プログラムという3つの介入が生物学的な老化に及ぼす影響を調べた。 オメガ3脂肪酸とは、魚(特にサバやサーモンなど)、種子(チアシードやアマニなど)、ナッツ類に含まれる「良い」脂肪の一種で、免疫機能の向上、心血管系の健康維持、脳機能の向上に重要な役割を果たすことが研究で確認できている栄養素である。 この研究では、参加者を8つのグループに分け、プラセボ錠剤、ビタミンD(1日2000IU)、オメガ3脂肪酸(1日1g)、自宅での運動プログラム(週3回、3
年末年始の疲れを引きずってしまい、体に出る時期になった。 せっかくの休み期間、万が一風邪やインフルエンザになってしまったら早く体調を回復したいもの……。 大正製薬が公開した、内科医で血液専門医の久住英二氏監修の対策を参考にしてみよう。 腸内環境を整えるカギは「食事」shutterstock/Pormezzいざというときの回復のカギになるのは「免疫力」。実は、免疫の70%を担うのは腸。 久住氏によると腸内環境を整えることで感染症の重症化リスクを下げることができるという。 タウリンが疲労を軽減shutterstock/Bigc Studio風邪のときには、タウリンを多く含んだ、イカやタコ、牡蠣などの魚介類で栄養を摂ることがオススメだという。 タウリンは免疫細胞が活発に働く拠点である「パイエル板」の減少を抑制してくれる。 また感染症にかかった際の長引く疲労などの症状を抑制する可能性もあることが分
これも Pluralistic で知ったのだが、マイケル・ムーアのドキュメンタリー映画『シッコ SiCKO』全編が YouTube にあがっている。 YouTube には確かにいろんな映画の一部、たまに全編がアップロードされているが、明らかに無許可のものが多く、そういうのは紹介をためらうが、これはマイケル・ムーアの公式チャンネルでの公開なのでその心配はないだろう。残念ながら(日本語含む)字幕はないけど。 なんで2007年公開の映画全編を今になってオンライン公開かというと、なんといっても UnitedHealthcare の CEO が路上で銃殺され、それに全米(のネット)が歓喜した事件が影響しているのは間違いない。 そのあたりについては、「大谷とルイージ、アメリカの医療」という文章が参考になる。 シッコ [DVD] マイケル・ムーアAmazon
ダークチョコの摂取と2型糖尿病のリスク低減との関連を示唆する研究結果が発表された/Dulin/RooM RF/Getty Images via CNN Newsource (CNN) ダークチョコレートのかけらを週に5個以上食べれば、生活習慣病とされる2型糖尿病のリスクが21%低減するとの研究結果が報告された。 米ハーバード公衆衛生大学院の博士課程で栄養学を研究する学生らのチームが4日、英医学誌BMUに発表した。チームは白人の成人から4年ごとに25年間、食生活のアンケートを取った大規模な観察研究を基に、チョコ好きの11万1000人がダークチョコ、ミルクチョコをどのくらい食べていたかを調べた。 食事や生活習慣の要因を調整した結果、1オンス(約28グラム)のチョコを週に5回以上食べていたグループは、残りのグループに比べて2型糖尿病にかかるリスクが10%低いことが分かった。 さらにチョコの種類別
今再び「ビタミンB1欠乏症」が注目されています。ビタミンB1欠乏症と言えばひと昔もふた昔も前の国民病といわれた「脚気(かっけ)」が知られ、食べるものがたくさん手に入る現代人には関係ないように思えるかもしれません。しかし、近年の研究で疲労感や睡眠障害、免疫低下、心不全や記憶力の低下など、さまざまな不調にビタミンB1不足が関係する可能性があることが分かってきました。後編では、ビタミンB1と記憶障害の関係を中心に紹介します。 >前編 ビタミンB1不足で心不全のリスクが上がる? 上手なとり方は ビタミンB1は水溶性のビタミンB群の一種で、酵素(体内で反応を起こすたんぱく質)の機能を助ける物質だ。食事から摂取する糖質を代謝してエネルギーを作る補酵素としての役割があり、生きる上で不可欠な栄養素である。 食事で摂取した糖質は最終的に細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに入り、代謝を繰り返して最終的
詳細に説明すると、IARCは加工肉をグループ1(人に対して発がん性がある)、赤い肉をグループ2A(おそらく発がん性がある)に分類した。 グループ1は発がん性のエビデンスが最も強いグループであり、このグループに分類されるものには他にタバコやアスベストなどがある。また、グループ2Aに分類されるものには臭化ビニル、アクリルアミドなどがある(図1)。 加工肉は、1日あたりの摂取量が50g(ソーセージ1本、ベーコンスライス2枚)増えるごとに、大腸がんのリスクが18%増加する。 また、赤い肉は、1日100g摂取するごとに大腸がんのリスクが17%増加する。大腸がんは日本人に急増しているがんで、がんにかかる人数(罹患数)では男性で胃がん、肺がんに次いで3位、女性では乳がんに次いで2位となっている(2015年時点。図2)。 日本人を対象にした国立がん研究センターの研究[*2]もある。岩手から沖縄まで広い地域
20歳以上、日本における推計値 https://vizhub.healthdata.org/gbd-results/より作成 ※食事要因全体による総計のため、合計値とは一致していない。 日本にはすでに、健康で豊かな食生活の実現を目的に「食生活指針」(平成12年策定、平成28年改訂)と「食生活指針」を具体的に行動に結びつけるものとして、「食事バランスガイド」(平成17年策定)があります。主食・主菜・副菜を基本にバランスのよい食事をとることが勧められています。これらと、上記の最新の調査から、日本人がこれからも気をつけた方がよい食事は具体的に下記の通りとなります。これまでも取り上げられてきた内容が多いものの、現状の日本人の食事では達成が出来ていない内容もあります。 ぜひもう一度、ご自身の食事で出来るところから変えてみましょう。ただし、食事内容を見直すにあたり疾患のある方や個別に健康の不安がある方
40代、50代となると、視力の衰えが気になってくる頃合いでしょう。ぼんやりとして見えづらいのは老眼でしょうか。もしかしたら白内障かも? これらの症状は、目のレンズである水晶体が原因で起こるものです。そして、その他にも目の奥……網膜が障害されて進行する病気もあるのです。それが「緑内障」です。 老眼は眼鏡で矯正できます。白内障は手術で回復できます。しかし緑内障は、対策をせず放っておくと回復させることができず、さらには失明してしまう可能性が高い病気です。実は日本人の中途失明原因第1位が緑内障なのです。 緑内障を発症すると、目の奥の網膜に張り巡らされた視神経がダメージを受けてしまい、じわじわと損傷していき、視界が欠けていってしまいます。視神経が損傷して失われてしまうと、現在のところ回復する手段がありません。視界が徐々に狭まっていくのですが、人間の脳の機能が視野欠損を補うため、視界の欠落になかなか気
休憩を挟んで計40秒のスプリント(全力運動)を実施すると、酸素の消費量や太ももの筋肉の活動が大きく増加することを早稲田大などの研究チームが明らかにした。研究結果は米スポーツ医学会誌で発表された。世界保健機関(WHO)は週150分以上の有酸素運動などを推奨しているが、多忙な現代人の間で「タイパ」(タイムパフォーマンス、時間対効果)を意識した運動は注目を集める可能性がある。 近年、休憩を挟んで短時間の全力運動を繰り返すことの効果を確かめる研究が盛んに行われている。研究チームは今回、メカニズムを詳しく調べようと、自転車型の装置を使って運動効果を測定した。
by Eric Allix Rogers 鼻水や鼻づまりがつらい花粉症の季節は「鼻うがい」でしのいでいる、という人は少なくないはず。しかし、この鼻うがいには感染症の危険性があり、水道水はもちろん無菌の水でも健康被害リスクがあるとして、専門家が特に鼻うがいを避けるべき人や、なるべく安全に鼻うがいをする方法を解説しました。 Nasal rinsing: why flushing the nasal passages with tap water to tackle hay fever could be fatal https://theconversation.com/nasal-rinsing-why-flushing-the-nasal-passages-with-tap-water-to-tackle-hay-fever-could-be-fatal-225811 ◆無菌の水でもリスク
謎の痛みやめまい、ふらつき。年齢を重ねると増えるそれらは大病の前兆かもしれない。体が発するサインを見逃すことなく、原因を初期段階で摑むにはどうすればいいのか。各ジャンルの名医たちが「意外な前兆」とその対処法を伝授する! “人食いバクテリア”と呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」が、ひそかに急増している。感染者の約3割が48時間以内に死亡。感染症の中でも特に高い致死率があり、病状が急速に悪化することが特徴だ。感染症の専門家である菊池賢氏が話す。 「初期症状としては脚に赤みや腫れ、アザが現れることが多いです。そこから高熱が出て、腫れなどが急激に拡大。やがて意識がボーッとして赤く腫れた脚が黒ずむ。この段階になるとかなり危険な状態。脚の切断や、最悪の場合には多臓器不全や敗血症などにより死に至ってしまう」 しかし、早期に人食いバクテリアだと診断されることは少なく、それがこの感染症の恐ろしいところ
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鼻ほじりが原因で、アルツハイマー型認知症になるという研究結果があるんです。 そう話すのは、岡山大学病院高度救命救急センター長で、『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の著者の中尾篤典先生。 豪・グリフィス大学の研究チームによって行われたマウスを使った実験ではあるが、人間にも起こりうるのだという。 「その研究では、肺炎クラミジア菌をマウスの鼻孔に塗り付けたところ、マウスの嗅神経を伝って脳に侵入し、鼻粘膜に感染してから24~72時間以内に脳への感染が起こっています。 しかも、肺炎クラミジアに感染したマウスの脳細胞は『アミロイドβ』という成分を放出し、脳組織に沈着させ始めました。 このアミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられていて、タンパク質の塊のようなものです。この物質が神経細胞の外側に沈着すると、神経細胞が壊れていくといわれています」(
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