いきいき研究室増産プロジェクトの活動報告が巷で話題の人工知能学会学会誌「人工知能」1月号に載っていた。 pp. 74 - 76に紹介されているケーススタディ「研究室がうまくいかないのは誰のせい?」は実際にやってみて非常によくできたものだと思ったのでお勧め。以下、やってみたときの感想。 ある研究室において、M2の昌子さんが研究がうまくいかなくなった経緯について書かれたA4用紙2枚程度のケースを読み、それを元に誰にどういう責任があるのか、そして、何をどうすればうまくいくのかを6人ほどのメンバーで話し合おうというものだった。 これが非常にうまくできていた。 第一に、このケースが非常にリアリティーがあって良く出来ていた。登場人物は、修士2年の昌子、同級生の男子学生、博士1年生の男子学生、助教、そして教授の計6名。誰もがそれぞれの自分の理由で振舞っており、悪意を持って振舞っている人は誰もいないという