◇相次ぐ業者廃業 生き残りに試行錯誤 若者を中心に「漬けもの離れ」がとまらない。全国の組合に加盟する業者数はこの20年で半減し、「しゃくしな漬け」などで知られる県内でも業者の廃業が相次いでいるという。そんな中、海外進出に活路を求めたり、「ブランド化」を強化したり、生き残りに向けた試行錯誤が始まっている。 ◇外国語表記で海外へ/特長磨きブランド化 深谷市にある漬けもの加工業「マルツ食品」。畑の中にたたずむ工場内には、「TAKUAN」「FUKUJINZUKE」などローマ字で書かれたラベルが張られた色とりどりのパッケージが並ぶ。 2年前、国内消費が伸び悩む中、同社は欧州連合(EU)諸国への輸出に乗り出した。日本食ブームの定着などから出荷量は伸びており、海外の大手日本食チェーンからも大量発注が来たばかりという。 「『日本産』の評価は、国内以上。低価格競争で疲弊するよりも、活路がある。隠れ