バルサはボール保持率ではアトレティコを上回っていたのだが……。メッシの運動量も極端に少なく、イニエスタの途中交代も議論を呼ぶこととなった。 今度こそ「バルサ黄金時代」に区切りがついたと言っていいだろう。 4月9日、バルセロナはCL準々決勝・第2レグでアトレティコ・マドリーに0対1で敗れ、トータルスコア1対2で大会から姿を消した。ライカールト監督の最終年となった'07-'08シーズンから続いていたベスト4進出がついに途絶えたのである。 特に黄金時代の終焉を感じさせたのは「負け方」だった。 ADVERTISEMENT アトレティコの前線からの激しいプレッシャーに慌てて、DFラインからの正確なビルドアップがほとんどできない。苦し紛れにサイドへ長いパスを出さざるを得ず、「ボールキープの名人」イニエスタでさえも前後から挟まれて奪われるシーンが目についた。 黄金時代のバルサであれば、どんなに圧力をかけ
