(文 山祥ショウコ / 写真 濱田晋 /取材協力 Rapha) 自転車の世界は彼の登場で大きく変わった。サイモン・モットラム。選手ではない。10年前にロンドンで3人で始めたサイクルウェアブランド『Rapha(ラファ)』の創業者でCEOだ。それまで、いくつもスポンサー名がプリントされた派手派手しいプロジャージのレプリカが当たり前だったサイクルウェアだが、ファッションに興味のある人でも「着たい」と思わせる洗練されたアイテムを発売。時代にマッチした製品で、わずか10年でツール・ド・フランスを走るトッププロ/チーム・スカイにジャージを提供するまで躍進。 ウェアから、ロードサイクリング・カルチャーを変えていくラファから目が離せない。サイモンが、ラファのこと/自分のことを、ありのままの言葉で語ってくれた。 「買うものがない」からラファをスタートした 3、4歳から自転車に乗り始めて以来、40年乗り続けて