イッツ・コミュニケーションズ(東京都世田谷区)が運営する「デイリーポータルZ」というウェブメディアがある。愉快な気分になれるが役には立たない(ウェブサイトより)記事を毎日出している。最近だと「バナナで釘うって日曜大工」「スーッと動け!みそ汁のお椀」といった記事が上がっている。 記事広告を手がけているが、上記のような普通の記事と同じ熱量、スタンスで制作する。そのため広告主の商品をPRすることよりも、コンテンツ自体の面白さが優先されている。読者の一人として、また、同じウェブメディア業に携わる者としてしばしば思うのは、「読み物として楽しい。でもこれで広告主は納得したのか?」。そのあたりが不思議であり、記事広告の可能性を感じるところだ。 そこで、広告担当の安藤昌教さんに、記事広告を作る時の考え方や企画の進め方を聞いた。斬新な記事広告の作り方はもちろん、面白いコンテンツをどう生み出すかのヒントが満載