阿部 「『南海トラフ』付近で起きる巨大地震の被害想定が発表されて、まもなく1か月。 どうすれば被害を減らすことができるのか。 その備えについて伊奈アナウンサーです。」 伊奈 「最悪の場合、死者が32万人あまりに上るという被害想定。 各地で防災の取り組みが進められていますが、その中で見直されているのが『災害の歴史』です。 地域に残されている古文書や石碑などには昔の地震の様子が記録されています。 これらを手がかりに埋もれていた『災害の歴史』を掘り起こして、防災に生かそうというのです。 愛知県での取り組みを取材しました。」 愛知県豊橋市です。 南海トラフ付近で起きる巨大地震によって最大19メートルの津波が押し寄せると想定されています。 どうやって市民の命を守るか。 豊橋市と周辺の自治体は、過去にこの地域を襲った津波の歴史を調べ防災に生かそうとしています。 調査に当たったのは市の委託を受けた専