厚生労働省と文部科学省は、医療機関で働く心理職種の実務者を対象にした、公認心理師の受験資格を得るために必要なプログラムの到達目標などの案をまとめた。医療機関でチーム医療を体験することや、ストレスと心身の疾病の関係について概説できることなどを挙げている。【新井哉】 心理職種の国家資格「公認心理師」を定めた法律が、今月15日に施行されたことを踏まえた措置。実務者も一定の基準を満たせば、受験資格を得られる。ただし、この資格を得るための知識、技量を身に付ける必要があり、厚労省と文科省が到達目標などの案を作成した。 健康・医療の心理学の到達目標については、ストレスと心身の疾病の関係を概説できることに加え、医療現場における心理社会的課題、保健活動・災害時に必要な心理に関する支援などを説明できる能力を要望。また、精神疾患とその治療に関しては、「向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化について概説できる
