現在のような移動、通信手段が存在する遥か昔から、あらゆる種類の境界を越えた異文化間のつながりがたくさんあった。このことを痛感させてくれる発見があった。 紅海に面した古代エジプトの港湾都市であるベレニケ遺跡で、1900年前の仏陀(釈迦)、つまりゴータマ・ブッダの像が発掘されたのだ。 この発見は、ローマ時代のエジプトとインド亜大陸との交易関係にさらに光を当てることになった。 仏陀の像をエジプトで発見。ローマ時代の交易と文化交流の証 エジプト観光考古省の発表によると、ポーランドと米国の発掘チームが、ベレニケ遺跡の古代聖堂を調査しているとき、ローマ時代にさかのぼる像を発見したという。 地中海産大理石でできたこの像の高さは61センチで、アフガニスタンよりも西で作られたものとしては初めての発見だという。 中央インド、サータヴァーハナ王朝時代の2世紀の硬貨も2枚発見されている。 この像の発見は、とても重