「ボーダフォンはauに比べて、周回遅れどころか、2周くらいの差を付けられているかもしれない」 今年初頭、ボーダフォンのある幹部はそう漏らした。彼はJ-フォン時代からのプロパーであり、ボーダフォン体制下になってからの混乱や士気の低下に危機感を募らせていた。個人でauを契約して使い、ボーダフォンの端末やサービスとの格差、引き離された距離の長さを実感したという。彼はその後ボーダフォンを去ることになったが、その嘆息は今でも筆者の印象に残っている。 9月28日、10月1日のブランド変更を前にして、ソフトバンクは13機種54色の新モデルを発表した(9月28日の記事参照)。さらにコンテンツサービスも大幅にリニューアル。かねてから予告されていたYahoo!との連携サービスだけでなく、IM連携サービス、プッシュトーク、プッシュ型ニュース配信など多岐にわたる新サービスが発表された(9月29日の記事参照)。また