『朧月夜』、『おぼろ月夜』(おぼろづきよ)は、高野辰之作詞、岡野貞一作曲による日本の唱歌(文部省唱歌)で、叙情歌、童謡として歌い継がれており、2006年「日本の歌百選」に選定された。 1914年(大正3年)『尋常小学唱歌 第六学年用』に初出(ニ長調で記譜)。検定教科書が用いられるようになった1948年(昭和23年)から小学校6年生の音楽教科書において採用され、平成以降も取り上げられている[1]。 詩は1番2番とも脚韻を踏み、各行4+4+3+3音で構成されている。特に2番の「も」音の繰り返しが音楽的である。初めの2行に視覚的描写を置き、第3行で体性感覚、聴覚に言及し、最後の1行で締める起承転結の一種ともなっている。曲はこれに弱起で始まる3拍子のリズムをあてはめている。 作詞の高野辰之は長野県豊田村(現在の中野市)に生まれ、隣の飯山市で小学校の教師をしていた時期があった。飯山市や中野市などを含