大分県日出(ひじ)町の大分自動車道日出ジャンクションで、柳ヶ浦高校(大分県宇佐市)野球部のバス(47人乗り)が横転し、部員1人が死亡、42人が重軽傷を負った事故で、タイヤと路面の間に水の膜が発生する「ハイドロプレーニング現象」が発生し、横転した可能性が高いことが同県警幹部への取材で分かった。 事故は11日午前8時半頃、制限速度40キロの宇佐別府道路と大分自動車道の接続道で発生した。バスは、道路左側の壁(高さ約1メートル)に衝突し、運転手が右にハンドルを切って今度は右側の壁に衝突したはずみで左側面を下にして横転。左後方座席にいた2年の吉川将聖(しょうせい)さん(16)(奈良県桜井市出身)が首の骨を折るなどして死亡した。 交通事故に詳しい九州大の志堂寺(しどうじ)和則教授(交通心理学)によると、ぬれた路面を車が通過する際、タイヤと路面の間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象によって、タイヤ