「床が傷つく恐れがある」「タイヤの跡がつく」。そんな理由で、車いすバスケットボールのチームが東京都内で自治体の体育館を借りられず、練習場所の確保に四苦八苦しています。ところが、貸し出し実績のある体育館に聞くと「補修に特別な出費はない」と言います。四年後には、東京五輪・パラリンピックが開かれます。読者の皆さんは、どう思いますか? (森川清志、中沢誠) 車いすバスケを始めて四年という男性会社員(44)は昨年、都内の体育館にチームで使わせてほしいと問い合わせ「床が傷つく」と断られた。「では個人練習で貸してほしい。個人なら転倒しない」と食い下がっても「タイヤの跡が」と言われた。「車いす用のトイレや駐車場はあるのに」と、やりきれなかった。 葛飾区は老朽化した水元体育館を閉鎖し、隣に今月一日、水元総合スポーツセンター体育館をオープンさせた。古い体育館は車いすバスケに貸し出していたが、新体育館は貸し出さ