アルバニア・シュコドラ付近にある自宅で写真撮影に応じるアルバニア人の少年クレビス君(2016年6月27日撮影)。(c)AFP/DIMITAR DILKOFF 【9月1日 AFP】生活は苦しく、学校に通えないことも多い。そして日々、誰かに殺される恐怖にさらされている。東欧のアルバニアで、血の復讐の掟「ジャクマリャ(Gjakmarrja)」が残る世界に生きる子どもたちの日常だ。 ジャクマリャは、ある一族の人が殺されれば、殺した相手の一族の男性を復讐として殺せると定めたもので、歴史は中世にさかのぼる。アルバニア北部の山岳地帯では現在でも慣習として存続し、武器を持てる年齢の男性なら一族の誰一人としてこの掟から逃れられない。 AFPは、この血讐の犠牲になるのではとおびえながら毎日を暮らす子ども数人に話を聞いた。これらの男の子たちは、首都ティラナ(Tirana)から北に90キロほどのところにあり、モン