PBRで見た割安・出遅れ業種候補は、電力・ガスなどの6業種東京証券取引所が「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を上場企業に要請していることから、市場ではPBR(株価純資産倍率)が低位な割安銘柄が物色される傾向にあります。そこで、今回はPBR等で見て割安で出遅れているTOPIX-17の業種を探してみることにしました。 図表1は、TOPIX(東証株価指数)とTOPIX-17業種の実績PBR(横軸)と実績PBRの過去10年の平均値からの乖離率(縦軸)を見たものです。TOPIXよりも実績PBRが低く(割安)、過去10年の平均値からの乖離率がマイナス圏にある(出遅れ)業種は、電力・ガス、運輸・物流、自動車・輸送機、建設・資材、不動産、素材・化学の6業種です。これらを候補として次の分析に移ります。 [図表1] TOPIX-17業種の割安性分析 時点:2025年1月末 過去10年平均:
