勝間和代の公式ブログに投稿された 「2chはIPの開示に積極的であるというひろゆきさんの注目発言について」http://bit.ly/9qZmsj の真偽について、高木浩光氏がテレビ放送の録画より書き起こして検証。 追記 続きを読む
昔isedでインターネット社会の倫理と設計について語り合っていたときに匿名表現の自由を高く支持されていた研究者の方々を見ると,もはや匿名さんたちとの意見交流を断ち切っているように見えます。もちろん,「君が匿名で意見を発表する自由は認める。しかし,匿名での意見など概ねくだらないから私は相手にしない。時間の無駄だ」というスタンスも論理的にはあり得るので,選択肢として認め得ないわけではありません。弁護士会のネット匿名言論シンポジウムで匿名言論規制に慎重な態度をとっていた山田健太準教授もブログ持ちではなさそうです。 しかし,弁護士会が今になってこんなシンポジウムを開かなければならなかったことに象徴されるとおり,実務法曹は,今そこにある「悪」を見て見ぬふりをすることができないのです。だって,今そこにある「悪」によりひどい目に遭わされている被害者の痛切な声を聞き,これに対する対処を求められるのですから
池田信夫さんは,既存の用語を定義抜きで従前と異なる意味で用いることがしばしばあるので(例:transfer in kind等),「事実無根」とか「中傷」という言葉の意味も,きっと私たちのそれとは異なるのだろうという感じはします。そこで,過去の池田さんの発言から,池田さんにとってどのようなものが中傷で,どのようなものが中傷ではないのかを見ていくことにしましょう。 このエントリーのコメント欄で,池田さんは, リチャード・クーは、博士号も取れなかった落第生という究極の低学歴。それこそG7などで笑いものになるでしょう。と述べています。 Wikipediaでリチャード・クーさんの経歴を見てみると,「ジョンズ・ホプキンス大学大学院にて経済学博士課程修了」とあります。博士課程を修了しているようですから「落第生」ではないように思えるのですが,池田さんは特別な情報をお持ちなのでしょうか。博士号をとっていない
続・院長の独り言というブログの「医療『事故』と医療『過誤』」と題する一連のエントリーは,医療系ブロガーの典型的な誤りや身勝手さを示すものとして,注目に値します。 まず,「①」において,いきなり,福島大野病院事件の被害者の父親が一審判決後2人の孫のためにも娘の死を無駄にせず、二度と同じような事故が起きないようにして欲しいと述べたことに関して, これは、我々医療サイドにとって、実は大変失礼な発言であった。 と述べています。その理由が,なんと,事実誤認をしている素人も多いが、そもそもあれは「事故」でも「事件」でも無く、『癒着胎盤』という立派な「病気」だったのだ。 です。しかし,例えば,人の生命,身体,財産等の法益の全部又は一部を損なわしめる事実状態の変動を「事故」と定義すれば,福島大野病院事件において,帝王切開手術中に妊婦が失血死してしまったことを「事故」と表現することにはなんの問題もありません
町村先生のブログのコメント欄で,pedeさんというかたから,墨東病院の産婦人科医に関して, 仮にあなたのおっしゃる年収800万として、それは妥当な数字と思われますか? との質問を受けました。 墨東病院の産婦人科医の募集条件は医師免許取得5年目の場合で月額519,300円,役所なのでボーナスが年4.5ヶ月分付くので,概ね年850万円くらいになるわけで,お医者様の間では,これでは安すぎてスタッフが集まらないのは当然というお話になるのですが,法テラスのスタッフ弁護士だと,弁護士資格取得後9年目でも諸手当付いて税込み月額31万円程度なので,何という格差なのだろうと思ってしまいます。っていいますか,法テラスのスタッフ弁護士の給与水準が墨東病院の産婦人科医のそれと同程度にまで引き上げていただけるのであれば,希望者がわんさかと現れるのではないかという気がします(9年間で雇い止めという問題はあるにせよ,そ
矢部善朗弁護士のブログのコメント欄で,相変わらず「?」な議論が続いています。 あそこに常駐する医療系コメンテーターの方って,結局,医療従事者を優遇し,特権を付与する,患者側はどんな目にあってもそれを甘受するという方向のお話しか受け入れられないのですから,いささかでも前向きのお話をするのは無理だと思うのです。 複数の救急患者受入病院内の複数の医師および病床の稼働状況を適時に集中管理するなんていうのは現代のIT技術から言えばさほど困難な課題ではありません。もちろん,腕の悪いSEに作らせると使い勝手の悪いものができる可能性はありますが,「誰が,どうやって,どの程度の情報を,どの段階で」入力するのかを工夫すればよい話です(Choirさんという方が,「1日2回更新なんてシステムではなくて」というエントリーのコメント欄に投稿された文章の中で,「業務系システムで飯食ってるSIerの端くれ」として,結局の
「十分にお金を出しているのに文句を言われる国民の不幸」について,zuさんから,「そもそも週70時間が非人間的だと思うけど。なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったかの考察が抜けてる。」とのブックマークコメントをいただきました。「なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったか」という点についていえば,複数の原因が考えられますが,結局のところ,多くの医師の方々の金銭欲が強すぎることに帰着します。 単純に言えば,ある病院において,特定の診療科について,常勤医のための人件費として3000万円程度を確保した場合に,医師一人あたりが1000万円の年収で満足できれば3人の医師を雇えますし,1500万円以上ないと満足できないのであれば2人しか雇えません。この場合,仕事量が一定だとすると,2人しか医師を確保できなかった場合の医師一人あたりの労働時間は,3人しか医師を確保できな
ニフティ株式会社 法務部 **でございます。 弊社より2008年9月5日付にてお送りいたしました「Re: 発信者情報開示請求に係る意見照会」という件名のメールにて、当該メール受領日から3日以内に、筑摩屋様より、請求者が開設したブログに記載されている請求者の電子メールアドレスに対して直接ご連絡いただき、問題解消のための当事者間の協議を行っていただくこと、および当該協議の結果について弊社にご報告いただくことをお願い申し上げておりました。 しかしながら、本日9月16日に至るも、筑摩屋様からは当事者間の協議の結果についてのご報告をいただけませんでした。前回のメールでもご通知申し上げましたとおり、請求者による発信者情報開示請求はプロバイダ責任制限法の要件を満たす正当なものですので、筑摩屋様から協議結果のご報告をいただけない以上、弊社は請求者による発信者情報開示請求を拒むことができません。 従い
矢部善朗弁護士は,何のために,ご自身の弁護士生命を賭けて,私に粘着しておられるのでしょうか。 特定の弁護士を批判するためだけにブログを一つ立ち上げてしまうだけでも気持ちが悪いですし,そのブログの更新頻度も通常ではありませんし,そこで行われている文章の解釈も一般の弁護士の文章解釈の手法とは質の異なるものであるように思われますし,この一連の粘着行為により矢部先生が失ったものは大きいのではないかという気がしてなりません。 更にいえば,これは私のブログのコメント欄を匿名の方に解放していたときからそうなのですが,私のアンチが非常に低レベルであることは昔から知られておりましたので,「敵の敵は味方」とばかり,私を批判するコメントを擁護にかかると,ご自身の信用を失うことに繋がっていくので注意が必要です。まあ,私を個人攻撃しているとお追随者がたちまち集まるのですが,彼らは匿名ですから,どんな無茶な論理を押し
一般に、法的制度を考えるに当たっては、特定の集団に属する人々がみな善意の固まりであるということは想定しないわけで、その集団に属する人がみな善意の固まりっていうわけではないという前提で、どういう法的システムがよりよいかということを考えるということ自体は当たり前であって、これをその集団に対する「侮辱」として封じてしまうと、その集団に属する人々がみな善意の固まりっていうわけではなかった場合に大変なことになりがちです。 医師不足の時ほど: la_causette 小倉先生の言い分は実に面白いです。小倉先生自身が 『小倉秀夫は、全ての医師が矜持を持たない、と考えている』 を強力に肯定しています。これは法的制度を考える以前の話であり、単に小倉先生が事実誤認を行っているだけです。小倉先生の言い分は己のバカさ具合が露呈しただけにすぎません。 小倉先生は 『侮辱』 という語句に反応したようですが、つまり小倉
nov1975さんはさて、泣き寝入りをしなくて済む方法は。こと世の中の評判に対しては、自分の正当性を高らかに歌い上げればよいんじゃないでしょうか。後ろ暗いところがなければ、ちゃんと見ている人はわかってくれるでしょう。と仰っています。 私たちの領域でも、ネット上での中傷は放置しておくのが一番だと、10年くらい前は、そうアドバイスをしていたのです。しかし、それも昔の話です。 最近は、組織的な中傷も多いので放置していても中傷がやまないという事態が増えてきました(流されているネタからするとどうもライバル業者がやっているのではないかという事例は結構多いです。)。また、ネットで匿名で語られていることの方を信じる人も増えてきました。やはり衝撃はライナス学園事件であって、ネット上での誹謗中傷により生徒の大幅減少にまで追い詰められたわけです。 そのようなときに「自分の正当性を高らかに歌い上げ」ても焼け石に水
冒頭追記 このエントリは、「ブログタイトルを変更しました。」というタイトルで ※ 以下を書いたのですが、小倉弁護士は、下記の「空気の変化」を完全に誤解したようです。 そして、その誤解によって、実は空気はまったく変わっていなかったことが明らかになってしまいました。 続きはこちら:
病棟のちょうど真ん中、ナースルームというところは、普段からドアが解放されていたり、 新しく造られた病棟だと、最初から「壁」が存在しないところも多い。 病院という場所は、ほとんどあらゆる人間模様の集積地みたいな場所だし、そこで暮らす自分たちもまた、 聖人なんかとはほど遠い人間の集まり。ナースルームでやりとりされるのは、他の誰かに聞かれたら困る話題ばっかり。 病状のこと。治療のこと。あの患者さんのご家族には些細なことですぐ怒られるから気をつけたほうがいいだとか、 あの患者さんは「痛がり」で、ナースコール頻回だからどうにかして下さいだとか。 昔はそれでも、医療者は聖職者ということになってたからなのか、口が災い招くケースは少なかったような 気がするけれど、こんなご時世だから、今はもちろん、患者さんだとか、ご家族だとか、病棟スタッフの ちょっとした軽口は、しばしばとんでもない災厄を生む。 「マナー」
書き手の「言いたいこと」を認識するに当たって、直接書き手と連絡をとってその真意を確認しなければならないのでしょうか。 前回のエントリーについて、矢部先生から不思議な反論がきています。 記載された文章を通常の用法に従って読みくどくことによって、書き手の「言いたいこと」を認識する、というのは、当たり前のことだと認識していました。書き手の「言いたいこと」を認識するに当たって、直接書き手と連絡をとってその真意を確認するというのは一般的ではないし、そこまでしなければその「書き手」がその文章で何を言わんとしているのかを認識してはならないとの規範は我々の社会には存在しないものと思っていました。 矢部先生は、 確認もせずに決め付けて批判するというのであれば、「私(小倉弁護士)が脳内で作り上げたに過ぎないもののように言われ」たとしても仕方がないように思います。 と仰っています。それが、「書き手」が医師ないし
医療従事者に刑事免責が認められると、刑事訴追される心配をせずに、どのようなArtfulな医療行為を行うことができるようになるのかは、実際に医師が刑事罰を科された裁判例を見ることにより予測することができるでしょう。幸い、法律家の世界では、医師に刑事罰が科せられた事件について、まとめて類型化した文献がいくつかあります。 例えば、輸血を行うに当たって、看護婦も医師も診療録を見て患者の血液型を確認せず、凝集溶血反応を十分に視認観察を行うことなく、異種の血液型の血液を輸血し患者を死に至らしめた羽曳野簡裁平成2年1月9日では、看護婦は、その患者は同室に入院していた他の患者と同じ血液型であるに違いないと決め打ちして、A型の血液を取り寄せるというArtfulな行為を行ったわけです。医療従事者に刑事免責が認められると、どの血液型の血液を患者に輸血するかは、看護婦の勘に頼ることができることになります。 大阪簡
過失による医療過誤の全部免責を要求しているのなんて医師の一部に過ぎないからそんなものを問題にするのはけしからんみたいな非難を受けているようです。 もちろん、私にも医師の友人、知人は少なからずいますので、ネットで声高に「俺たちに刑事免責を認めよ。さもなくば逃散だ。それで困るのはお前らだ」みたいな物言いをする医師ばかりでないことくらいは分かっています。 ただ、その「一部」がどのような人たちなのかというのは注意する必要があります。 例えば、全国医師連盟の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟のシンポジウム」で、世話人である黒川衛先生は、 超党派議連の皆さんは、議員立法を真剣に考えてください。 議員立法の内容は、二つです。 ■医師に限らず、救命活動における刑事免責を確立してください。 ■損害賠償に変えて、無過失保障制度、患者家族救済制度を国は設立して下さい。 と要求しています。 これは、普
矢部弁護士がその開設するブログにおいて、「患者の暴力・暴言で退職した医療関係者、東京では273人」との記事を引用しつつ、医師または病院関係者からの実情報告等をいただければ、多くの人に問題の所在を認識してもらうのに有益だと思います。と言い始めました。 しかし、その種の「実情報告等」をネットの匿名さんから集めてみたところで、「被害の主体」兼「一次情報の出所」がわからず、従って、情報の真実性の検証をしようがないわけですから、さほど意味がある話だとも思えません。医師たちに有利な方向に向けて世論を歪めるために一部の医師たちが全くの虚偽の事例を作り上げたり大げさな表現をしたりするモラルハザードの可能性も否定できません。特に、複数の匿名さんが「共通の敵」を見いだした場合、この「共通の敵」に関しては何を言ってもよい(といいますか、どんどん話をエスカレートさせることが望ましい)と言うことになりがちであり、「
前回のエントリーに対し、NATROMさんという方から、「相変わらずわら人形。「すべての医療ミスを免責せよ」と主張している人がどこかにいるのなら有効な主張だけど。小倉氏の脳内にはいるんだろうな。」とのはてなブックマークコメントをいただきました。 そこで、「すべての医療ミスを免責せよ」と主張している人がどこかにいるかを見てみることとしましょう。 「元外科医のブログ」における「医師らの刑事免責確立を」というエントリーをみると、立法による刑事免責は現場の医療人から見れば最低限の要求だろう。とあり、刑事免責の対象について特段の限定は付されていません。そもそも過失犯に対して刑罰を科しても社会に対する予防効果は全くない、諸外国では医療事故や航空事故、原子力発電所などの大きなシステム事故は刑罰を科すより当事者に真実を語らせる方が社会にとって遙かに有用なことと考えられている。過誤を犯した人間に対するペナルテ
小倉秀夫弁護士は、ご自身のブログにおける一連のエントリで、医療側は 「すべての医療ミスを免責せよ」と主張している と一生懸命主張されているのですが、何のためにそのことを「必死に」(あえて括弧書き)強調されているのか、よく分かりません。 医師に対する刑事免責について反対するのであれば、医療側が刑事免責を主張する根拠事実や論理について批判すればいいと思うのですが、誰が見ても明らかな過失事例で有罪判決が出された事例をあげて、つまり医療側が刑事免責を求めている主要な状況とはかけ離れた状況をネタにして印象操作をしているだけで、医療側の主張に真っ向から反論しているようには読み取れません。 ただ、 「すべての医療ミスを免責せよ」と主張しているものと受け取るのが普通です。 というような、小倉弁護士の主観的印象を繰り返しているだけです。 ここで、小倉弁護士の文章の読み方について付言しますと、小倉弁護士、「書
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く