世界で業績に苦しむ自動車メーカーが目立っている。日本では日産自動車の利益が急落。欧州ではドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の大幅リストラ*1やStellantis(ステランティス、旧FCA)CEOの辞任などのニュース*2が飛び交っている。 中国で販売が苦戦している点は、中国市場への依存度が高い会社には痛手だ。中国車をウオッチしていると、高級セグメントに属するクルマは吉利汽車(Geely)などのローカルメーカーが力を付けているし、小米(Xiaomi)は高級ブランドイメージこそないが、装備的には高級車仕様で販売しているようだ。中国の国産電気自動車(EV)に共通するのは驚異的なコストパフォーマンスで、外国メーカーには太刀打ちできそうにない。 総じて、従来型の自動車産業が「ゾンビ」になりつつある、というのが読者の不安ではないだろうか。ここでいうゾンビとは「もうからない事業」のこ