既に少し前から、事実上撤退の方向は決定的でした。 もともと、シナノの業界シェアは、CD-R時代から右肩下がりで、 DVDドライブになってからは、世界シェアの1%程度だったといわれています。 というのも、PC用DVDドライブ市場は、PCメーカーへのOEM出荷が多く、 ほとんどOEM採用がないシナノのドライブは、量産効果を出せずに、 製品価格が高止まりしてしまったため、さらに敬遠されてしまう 結果になりました。 既に、高倍速DVDスーパーマルチドライブの、OEM渡し価格は30ドル台とも 言われています。日立LG、ソニーNEC、Lite-Onなどの競合に価格で 打ち勝てるわけもなく、かといって、秋葉原で大枚はたいて買ってくれる 人なんて限られています。正直、事業を継続できる規模かどうかも厳しいと 思われていました。 CD/CD-Rの時代には、技術的にも先を行く会社でしたが、店売りのローエンド P