川内有緒さんの「パリの国連で、夢を食う。」の文庫版解説 夢を叶えた先にあるもの https://note.mu/ha_chu/n/n3a3e670b87be に続いて、同じ幻冬舎文庫さんの「ハタラクオトメ」文庫版解説文を出版社に許可を得て掲載させていただきます。 (noteの体裁に合わせて適宜改行など調整しています) === 会社員になると、自分が生きている世界の全てが会社に覆い尽くされます。もちろん、そうではない働き方もあるのでしょうが、実際、家族と家で過ごすよりも、会社で仕事をしている時間のほうが長いという人が大半ではないでしょうか。そんなふうに、人生を(あるいは命をと言い換えていいかもしれません)注ぎ込む会社には、一体何があるのかと改めて考えると、大したものは何もないのです。 あるのは、毎日変わらないルーティン。スマホを見ながらぎゅうぎゅうの満員電車に乗って出社して、眠い目をこすりな