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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 10年ほど前、ストックホルムからニューヨークに向かう飛行機に乗った際、隣の席に座った米国人のビジネスマンが話しかけてきました。 「日本人の技術者の方ですか?」 「日本人ですが、技術者ではありません。コンサルティング会社を日本で経営しています」 「スウェーデンは日本の産業にとっては大変、重要な国ですから、私はてっきり技術者の方かと思いました」 私は彼に、なぜ日本にとってスウェーデンがそれほど重要なのか問いました。 「日本は米国が発明した技術を応用し、品質の高い商品に仕上げて世界に販売するとよく言われますよね。そのような米国にとってスウェーデンは、新しい発明の種を見つけられる素晴らしい国なのです」 彼は、スウェーデンは発明の「ゼロの部分」を持って
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン いきなりの株高です。「乱高下」の「高」というべきかもしれません。米国発の金融不安は瞬く間に各国に波及し、日本でも大和生命保険破綻など、実体経済に影響が出始めています。ブッシュ政権最末期の米国は北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除、パワーバランスにも明確な変化が出始めました。 そんな中で発表されるノーベル各賞には、「明るいニュース」という観点とは別に、リアルな現実を直接反映する側面が存在しています。たとえばプリンストン大学のポール・クルーグマン教授への経済学賞。露骨といえばこれほど露骨な授賞はありません。 国際貿易という専門での業績とは別に、クルーグマン博士は金融危機を招いたブッシュ政権への歯に衣着せぬ発言で知られ、「恐慌の罠」「嘘つき大統領の
米国サンディエゴのPRさんからメールが来ました。ぜひこれを読んでみたらというウエブサイトがありました。Glowing Gene's Discoverer Left Out Of Nobel Prizというタイトルの記事です。 つまりことしのノーベル化学賞の人たちにはいれなかったひとで、しかし重要な業績をなしとげたのに、いまはバス運転手をしているDouglas Prasher博士のことを書いた記事です。よんで嘆息がでたものでした。 このかたは、下村博士のおられたところ同じ海洋研究所にいて博士がみつけたGFPタンパク質の遺伝子をつかまえてその配列やアミノ酸配列を決めたものでした。 それで、まさにこの遺伝子をもちいてチャルフィー博士など今回の受賞となった研究をしようとしたのだけれども、継続困難で、研究費を打ち切られ職もうしなってしまったのだそうです。 チャルフィー博士やもうひとりのチェン博士も遺
今年、南部先生、小林先生、益川先生がノーベル賞に輝かれた。 そのニュースを実験室で知り「おお、このメンバーなら誰も文句がつけられない。つけられるとしたら遅かったことくらいだ。」と思った。ただ、組み合わせが少し妙なので「何で?」と思い、確認すると「自発的対称性の破れ」とある。なるほど〜。 しかし、これは難しい。特に南部先生の業績は説明できる気がしない、というかそれ以前に説明できるほどきちんと分かっている自信がない*1、笑。実際にテレビ局から電話がかかってきた。私はにやりと笑ってこういった。「おう、おまえか。言いたいことは分かる。だが、これは相当難しいぜ。」ざっと説明するが頭を抱える彼。「明日の朝までに、また聞きなおすよ。」 集まり NHK のニュースをみる。いかにも分かってそうな顔で「自発破れ」といっているのがちょっと面白かった。 そして、問題の益川先生の発言である。 「いや、大してうれしく
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「世界同時株安」を背景に、日米の選挙と金融・財政政策を情報の観点から見る、というのが、ここ数週間のこのコラムの通しテーマなわけですが、そこに「ノーベル賞」が飛び込んできました。物理学賞の南部陽一郎先生、小林誠・益川敏英の両教授、そして1日遅れて化学賞の下村脩教授と、日本の報道は「日本人」が4人受賞と大はしゃぎですが、ノーベル財団の公式ホームページでは、米国籍の南部先生は米国人としています。同じく化学賞も、ノーベル財団のホームページで下村さんは「日本国籍」となっていますが、所属と学術業績についてはUSAとなっています。 「暗い話題の中に明るいニュース」「日本人の快挙!」などと見出しが躍りますが、「日本人」として本当に喜ぶべきポイントは、実は報道
研究者の世界で Dr.とMr.とは天と地ほども違う ことは、他国ではよく知られている。 もともとはイギリスの植民地だった時代にできた香港大学の教員の部屋に掲げてある名札は、それは露骨に Mr.とDr.の区別 がされている。学位がない教員の名札には Mr.〜 ときっちり書いてあるのだ。 日本の大学には Dr.なんて関係ない教員 が、あちこちにいるから、こうした「学位」明記を言い出すと、必ず教授会で反対されたりするところがある。 もし、大学の教員紹介のサイトで、学位が明記されてないとすると、その大学は少なくとも 研究業績に対してリスペクトを払わない大学だ と思われても仕方がない。学位は、現在の日本では 研究者の免許証 のようなもので、45歳以下の研究者ならば、持ってないとかなり辛いことになる。 今時博士なんて珍しくもない、とDr.を軽々しく扱うのは、NHKの社風なのか。 今夜 ノーベル物理学賞
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