昨年の馬英九政権発足後初めての大型選挙となる台湾統一地方選の投票が5日午前始まった。即日開票され、結果は同日夜に判明する見通し。今年8月の大雨被害への対応の遅れなどで、馬政権に逆風が吹いており、野党民主進歩党(民進党)が勢力を伸ばすかどうかに注目が集まっている。 17県市で首長や議会選などを実施。中でも激戦区は北部の宜蘭県で、前回05年の選挙で、与党国民党が民進党から奪った県長(知事)ポストを死守するため、馬英九総統が政権幹部とともに連日現地入りし、「地元発展のため国民党候補に投票を」とアピールした。 陳水扁前総統の汚職などで劣勢に回っていた民進党は、党主席が「党の低迷は底を打った。宜蘭を奪い返し、政権奪取のきっかけとしよう」と訴えた。(共同)