米連邦準備制度は4日、バランスシートに関する声明で、保有証券の圧縮を6月1日から「予測可能な方法」で開始する方針を発表した。当初は月額計475億ドル(約6兆1360億円)のペースとする。 システム・オープン・マーケット・アカウント(SOMA)で保有する証券の元本償還金は、月間の圧縮上限を上回る部分を再投資する。米国債の上限は当初300億ドルとし、3カ月かけて600億ドルに拡大する。
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米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、経済を刺激も減速もしない水準に政策金利を年内に引き上げるため金融当局は「速やかに」行動すると述べた。また、当局として労働市場に打撃を与えずにインフレを抑制することができるとの自信を示した。 ブレイナード理事は米紙ウォールストリート・ジャーナルのイベントでのオンラインインタビューで、「われわれは整然とした金融政策引き締めによりそれを行っている。一連の利上げ実施と、バランスシートのランオフ(償還に伴う保有資産の減少)開始を通じるものだ」と語った。その上で、バランスシートに関する決定は「5月にも下され、6月にバランスシート縮小が開始される可能性がある」と述べた。
Jerome Powell, chairman of the U.S. Federal Reserve. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg 米連邦公開市場委員会(FOMC)が3月15-16両日に開いた会合では、連邦準備制度理事会(FRB)の大規模な保有資産を月額最大950億ドル(約11兆7600億円)のペースで縮小することが示唆された。6日公表された議事要旨で明らかになった。 これによれば、ロシアのウクライナ侵攻がなければ3月会合で「多く」の当局者が0.5ポイント利上げを支持していたが、実際に侵攻が起きたことを受けて0.25ポイントにとどめた。また物価上昇圧力が和らがない場合には今後0.5ポイントの利上げが1回以上適切になり得るとの認識も、「多く」の当局者が示した。 保有資産の縮小規模については、「参加者は総じて、米国債で月額600億ドル程度、エー
Lael Brainard, governor of the U.S. Federal Reserve. Photographer: Al Drago/Bloomberg 米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事はインフレ圧力を低下させる取り組みが「最優先」だとし、利上げを着実に進める一方でバランスシートの縮小を来月にも開始する意向を表明した。 ブレイナード氏は5日、ミネアポリス連銀への講演で、米連邦公開市場委員会(FOMC)は「一連の利上げを通じて整然と、また早ければ5月の会合で急速なペースでのバランスシート縮小を開始することで、金融政策の引き締めを続ける」と述べた。発言は講演原稿に基づく。 「過去の景気サイクルと比べて回復がかなり力強く、かつ速いペースで進んでいることを踏まえれば、バランスシートは過去の回復局面よりもかなり急速なペースで縮小すると想定する。2017-19年と比較
高まる5月の0.5%利上げ 米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ(政策金利引き上げ)の姿勢を一段と積極化する、との見通しが金融市場で高まっている。これが米国の長期利回りの水準をさらに押し上げる一方、先行きの米国経済、そして世界経済の下振れ懸念も同時に高めている。その結果として生じている面があるのが、米国債のイールドカーブのフラット化、あるいは逆イールドである。足もとでは米国2年債と30年債の利回りが逆転した。3月27日に2年債の利回りは2.64%、30年債は2.59%となった。この逆イールドは2006年以来のことである。 3月21日の講演でFRBのパウエル議長は、先行き0.5%幅での利上げの可能性を示唆し、さらに、5月の次回FOMCにおいて0.5%幅で利上げを行うことを妨げるものは何もない、とした。これを受けて、市場は5月のFOMCで0.5%の利上げが実施される可能性を一気に織り込んだ(
[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.25─0.50%とした。利上げは2018年12月以来3年3カ月ぶり。 同時に、経済は堅調であり、インフレ抑制のために必要であれば、今後の会合でより積極的な利上げを行うと表明した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)との闘いから、高インフレとウクライナ危機がもたらす経済リスクへの対応に軸足を移す。 年内に残り6回の会合でそれぞれ0.25%ポイントに相当する追加利上げを実施し、年末までに1.75─2.00%の金利を見込む。2023年末の金利見通しは2.8%で、これはFRB当局者が景気減速につながるとみる2.4%を上回る水準だ。
Sarah Bloom Raskin, Federal Reserve supervision vice chair nominee for U.S. President Joe Biden, listens during a Senate Banking, Housing, and Urban Affairs Committee confirmation hearing in Washington, D.C., U.S., on Thursday, Feb. 3, 2022. Photographer: Ken Cedeno/Reuters バイデン米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)銀行監督担当副議長に指名したサラ・ブルーム・ラスキン氏は15日、与野党議席が50ずつの上院で指名承認されないことが確実となったのを受け候補を辞退した。 気候変動対策を重視するラスキン氏の人事を巡っては、民
3月2日、米FRBのパウエル議長は、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、今月15─16日開催のFOMCで「25bpの利上げを提案し、支持する方向に傾いている」と表明した。写真は1月11日、議会公聴会に出席するパウエル議長(2022年 ロイター/Brendan Smialowski) [ワシントン 2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は2日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、今月15─16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「25ベーシスポイント(bp)の利上げを提案し、支持する方向に傾いている」と表明した。さらに、インフレが想定通り和らがなければ、FRBはその後の会合で「より積極的に対応する用意がある」と言明した。 パウエル議長は3月の利上げが「年内に実施が見込まれる一連の利上げ」の1回目になるという見通しを示した上で、インフレ抑制には金利が時間と
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