ロシア通信によると、ロシア国防省は10日、白海に位置する海軍の原潜から新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射実験を9日に行ったが、失敗したことを明らかにした。 ロシアは核弾頭の搭載が可能なブラバを次世代の主力ミサイルと位置付けているが、今回を含む12回の実験のうち7回が失敗に終わり、開発計画は危機に陥っている。 国防省は、従来の失敗例では発射実験の第1段階で問題が起きていたが、今回は第1、第2段階は計画通りで、第3段階で動力に技術的問題が発生したとしている。 ノルウェーでは9日、白海周辺で異常な白い光が確認されていた。 ロシア紙「独立新聞」によると、今回の実験は当初、10月下旬に実施を予定していたが、発射に至らず延期されていたという。(共同)
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの首都モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ旅客列車「ネフスキー急行」が爆破テロの標的になったことは、この数年間、大規模なテロを免れていたロシア西部もその脅威と無縁でない現実を改めて突きつけた。今回の犯行とのかかわりは不明ながら、南部の北カフカス地方一帯ではイスラム過激派による局地的なテロが相次いでいた経緯があり、主要都市部にもテロが拡散する恐れが指摘されている。 ロシアでは近年、2度の独立紛争を経た南部チェチェン共和国の情勢が安定化し、チェチェン独立派の関与が疑われる大規模テロも2004年の旅客機同時爆破や学校占拠事件を最後に影をひそめていた。プーチン前大統領が04年以降、私兵部隊とともに独立派ゲリラから寝返ったカディロフ氏(現大統領)に強権統治を委ね、莫大(ばくだい)な復興資金を注ぎ込んだためだ。 しかし、それと反比例する形で近隣のイングーシ共和国やダゲスタン
【パリ=林路郎】ロシアのプーチン首相は26日、パリでフランスのフィヨン首相と会談し、ヘリコプター空母としての機能を持つ仏海軍の最新鋭強襲揚陸艦「ミストラル」級の購入について協議した。 ロシアが北大西洋条約機構(NATO)加盟国に大型兵器の輸入を打診するのは極めて異例。合意すると初のケースとなるが、ロシアに接するリトアニア、エストニア、グルジアなどは安全保障上の懸念を深めている。 プーチン首相は27日、パリ近郊ランブイエで記者団に、「(購入を)最終決定したわけではない」と述べたが、仏紙フィガロによると、交渉はすでに最終段階に入っているという。 ミストラル級は仏海軍が2隻を建造し、2006、07年にそれぞれ就役。現在3隻目の建造が進んでいる。全長約200メートルに達し、要員1000人程度に加え、ヘリコプター16機を搭載し、6機の同時離陸が可能。戦車13両も搭載でき、作戦指揮艦、病院船としての機
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアの首都モスクワの北西約350キロで27日夜(日本時間28日未明)、モスクワ発サンクトペテルブルク行き旅客列車「ネフスキー急行」の一部車両が脱線、転覆した。インタファクス通信によると26人が死亡、約100人が負傷した。十数人の安否が不明との情報もある。現場では爆発が起きていたことが確認され、検察当局は列車を狙った爆弾テロとして捜査を始めた。 捜査を指揮しているロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官は28日、爆発はTNT火薬7キロ相当の手製爆弾によるものだったとメドベージェフ大統領に報告した。現場検証の結果、爆発物の破片が見つかった。現場は近くに集落もない森林地帯で、捜査当局は周到に計画された犯行とみて容疑者の割り出しを進めている。政府はズプコフ第1副首相を長とする対策委員会を設置した。 国営ロシア通信によると、脱線した列車は14両編成で、乗務員21人を含む約
【モスクワ=佐藤貴生】国営ロシア通信によると、ラブロフ露外相は15日、シンガポールで行われた日露首脳会談を受け、平和条約締結問題について「両首脳は何ら前提条件をつけることなく解決することで合意した」と述べ、鳩山政権を評価した。日本側は「合意」を確認していない。外相のこの発言からは、政権交代を機に領土問題交渉の構図を変えたいというロシア側の思惑がうかがえる。 外相は首脳会談後、「日本の政権はこの数年、(北方領土問題の解決を含む)平和条約締結問題を、経済協力進展などの問題の前提条件としてきたが、鳩山政権にはそれがない」と述べた。さらに、会談では日本側から、「対露関係を戦略的パートナーとして発展させたい、との姿勢が感じ取れた」とも強調した。 ロシアは最近、北方領土の経済開発に日本を引き込む戦略を鮮明にしていた。今月中旬には、北方領土を事実上管轄する露サハリン州が、経済交流進展を呼びかけるプレゼン
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