台湾の野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が8日、台北市内の党本部で記者会見し、日本の与野党関係者と会うため13日から訪日することを明らかにした。 5日の統一地方選で勢力を拡大し、政権奪還への足掛かりを得た民進党は、日本側に党の対中政策などを伝え、関係強化に努める構え。蔡主席の訪日は3月以来で鳩山政権発足後は初めて。 日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹前代表の「台湾地位未定」発言で、日台関係は「冷却化」(台湾メディア)しており、蔡主席訪日に注目が集まりそうだ。中国の習近平国家副主席も14日から訪日予定で、対中強硬路線を掲げる民進党トップの同時期の訪日は中国側を刺激する可能性もある。 蔡主席は16日まで滞在し、15日に東京都内で記者会見する予定(共同)