日本機械学会は25日、歴史的に意義のある「機械遺産」として、青函連絡船や豊田式汽力織機など7件を新たに認定したと発表した。 遺産の認定は今年で5回目で、機械遺産は計50件となる。 1908~88年、北海道と青森県を結んだ青函連絡船は、旅客だけでなく鉄道車両も運搬。遺産には、2隻の連絡船と貨車を積むための可動橋が認定された。蒸気機関を動力源とした豊田式汽力織機は、主要な可動部品を鉄、フレームを木で作った安価な織機で、日本の繊維産業の発展に貢献した。現在は名古屋市内で展示されている。 ほかの5件は次の通り。かっこ内は所在地。 ▽幹線用電気機関車ED15形(茨城県ひたちなか市)▽岡谷蚕糸博物館の繰糸機群(長野県岡谷市)▽油圧ショベルUH03(茨城県土浦市)▽ファスナーチェーンマシン(YKK―CM6)(富山県黒部市)▽多能式自動券売機(長野県佐久市)