“第15回電撃小説大賞”の銀賞を受賞した『ロウきゅーぶ!』の著者、蒼山サグ先生にインタビューを行った。 『ロウきゅーぶ!』は、高校の入学早々部長のロリコン疑惑のせいで、所属するバスケ部が廃部になってしまった主人公・長谷川昴が、なぜか小学校の女子バスケ部のコーチをやることになってしまう……という、さわやかローリング・スポコメディ。インタビューでは、著者の蒼山サグ先生と担当編集・和田敦に、作品への思いや制作時のエピソードなどをタップリと語ってもらった。 ■ お遍路の途中に思いついた『ロウきゅーぶ!』 ■ ――この作品を書こうと思い立ったキッカケから教えてもらえますか? 蒼山先生:ちょっと変な話になるんですが、この作品を書く前に四国に1人でお遍路に行っていまして、山奥のお寺で野宿なんかもしていたんです。でもテントで寝ている時にあまりにもさみしくて、何か楽しいことを考えないとと思ったんですよ。それ