数多あるインターネット・ビジネスの中でも今、とりわけ大きな成長を遂げているのは「ローカル検索」と呼ばれる分野である。 ローカル検索は、地域ごとのレストランやショップを探せるようにしたサイトで、たいていは一般ユーザーによる投稿や投票機能がついたものだ。ここ数年、通常の検索を上回る成長を示しており、インターネット広告だけでなく、携帯広告など、様々な方面から注目を集める存在になっている。調査会社のケスレー・グループは、2013年には携帯検索の35%はローカル検索が占めると予測するほどだ。 そのローカル検索で目下、アメリカ最強と言われているが「yelp(イェルプ)」だ。昨年、グーグルが5億ドルの買収話を持ちかけたという報道もあって、その注目度はさらに増した。グーグルによる買収話は結局破談になったようだが、イェルプは今もカルト的な人気を保ちつつ、ローカル検索ビジネスを牽引している。 創設は2004年