安倍晋三首相は4日夜、トランプ米大統領と電話で会談し、米ラスベガスで多数の死傷者が出た銃乱射事件に対する哀悼の意を伝えた。会談後、首相は公邸前で記者団に「おぞましい銃撃事件について大統領、そして米国民の皆さまに直接お悔やみを伝えたいと考え、電話した。米国の困難な時に私、そして日本国民は、大統領、米国民と百パーセント共にあるということを伝えた」と述べた。 電話会談に同席した野上浩太郎官房副長官によると、トランプ氏は「温かい言葉に感謝する。シンゾーは真の友人である」と応じたという。 電話会談は約12分間で、両首脳は弾道ミサイル発射と核実験を繰り返す北朝鮮について「対話のための対話では意味がなく、国際社会で圧力をかけていくことが重要」として、両国で緊密に連携する必要があるとの考えで一致した。11月上旬に予定されるトランプ氏の来日についても確認した。
【ワシントン=加納宏幸】米与党・共和党のマコネル上院院内総務は3日、ラスベガスで起きた銃乱射事件を受けた銃規制に関する法整備に慎重な見解を示した。共和党が過半数を握る上下両院で立法措置が難しい中、野党・民主党には、銃規制にかつて前向きな発言をしたことのあるトランプ米大統領への期待感も出ている。 民主党は銃乱射事件を受け、銃購入時の身元確認の厳格化や半自動小銃の規制強化などの法案提出を予定している。6月にバージニア州アレクサンドリアで下院議員が負傷した銃乱射事件やラスベガスの事件を受けて、オバマ前大統領が2013年に実現を目指して否決された法案の内容を実現しようとするものだ。 これに関し、マコネル氏は「(銃乱射事件の)捜査は終わっておらず、立法措置について議論するのは時期尚早だ」と記者団に語り、慎重な考えを示した。同党のライアン下院議長は、共和党が猟師の聴覚保護のため提案している銃の消音器(
少なくとも59人が死亡する米史上最悪となったネバダ州ラスベガスの銃乱射事件。AP通信によれば、実行犯のスティーブン・パドック容疑者(64)は、一発ずつしか発射できない銃を全自動(フルオート)で連射できる装置を持っていた。兵士が戦場で使うような武器が用いられ、被害が拡大したとみられる。 事件時に撮影された映像には、「ダダダダダダダ……」と10秒ほど続く銃声が繰り返し記録されていた。パドック容疑者が保有していたのは、「バンプストック」という装置。一発ずつしか発射できない半自動小銃を、フルオートで連射できるようにするものだ。警察は乱射時に使われたかどうか調べている。 米ワシントン・ポスト紙は、米国で初めて自動小銃を使った乱射事件の可能性があるとの専門家の見方を伝えた。 AP通信によると、米国では連射が可能な全自動小銃の購入は厳しく規制されている。だが、入手が容易な半自動小銃にこの装置をつけること
50人以上が犠牲になった米史上最悪の銃乱射事件から一夜明けた2日、ネバダ州ラスベガスの各地で追悼集会が開かれた。悲劇を何度となく繰り返しながら、銃規制が一向に進まない米社会。今回も実行犯が42丁もの銃を所持していたことに、「こんな社会は間違っている」との声が漏れた。 2日夕、ラスベガス市庁舎の前で開かれた追悼集会に市民が集まった。「警察や消防や救助をしている人たちに、力を与えてください」。近隣の人たちは輪になって両手を掲げ、祈りを捧げた。ギターに合わせて死者を追悼する歌を歌い、団結を呼びかけた。 市内に住むエロライン・バーディットさん(41)は「亡くなった人たちと残された家族への思いを共有したくて来た」と、集まった人たちの輪に加わった。 一緒に歌っていたテレシャ・スチュワートさん(47)は銃乱射が繰り返されても銃規制が進まないことに、いらだった。「乱射事件はもうたくさん。こんなに簡単に銃を
米ネバダ州ラスベガスのコンサート会場で多数の死傷者が出た銃乱射事件で、捜査当局は2日、死亡した容疑者の自宅を捜索するなど動機の解明に乗り出した。現地の警察によると、容疑者に前科はなく、米連邦捜査局(FBI)は「国際テロ組織との関係はない」としている。 ラスベガス警察などの会見によると、犠牲者は少なくとも59人に上り、527人がけがを負った。米史上最悪規模の銃乱射事件となった。 トランプ大統領は2日、ホワイトハウスで声明を発表し、銃乱射事件を「全くの悪の行為だ」とし、米国民の結束を求めた。4日に現地入りするという。 実行犯と断定されたスティーブン・パドック容疑者(64)は、大通りに面したカジノホテルの32階の部屋から、通りを隔てて斜め向かいで開かれていた野外コンサート会場に向けて銃を乱射した。警官が部屋に踏み込んだときには容疑者は死亡しており、自殺を図ったとみられる。 警察によると、容疑者は
[ラスベガス(米ネバダ州)/カイロ/ワシントン 2日 ロイター] - 米ラスベガスの音楽フェスティバル会場で、現地時間の1日午後10時(日本時間2日午後2時)過ぎに銃乱射事件が発生、少なくとも59人が死亡し、525人以上がけがを負った。 近年の米国史上最悪の銃撃事件となった。 警察は、犯行に及んだのはネバダ州内の高齢者居住地区に住むスティーブン・パドック容疑者(64)と特定、単独で行ったとの見方を示した。 ISの犯行を裏付ける証拠なし 過激派組織「イスラム国」(IS)が関与を認めたが、米当局者らは犯行声明を裏付ける証拠はないとした。 米当局によると、同容疑者はマンダレイ・ベイホテルの32階の部屋から、来場者ら2万2000人に向けて数分間発砲した。 警察が部屋に突入する前、同容疑者は自殺した。郡保安官によると、部屋からライフル10丁以上や複数のマシンガンなどがみつかったという。 ISと関連の
野外の音楽祭に詰めかけた2万人以上の観客に、自動小銃による無数の銃弾が襲いかかった。1日夜、米西部ネバダ州ラスベガス。人々は恐怖に泣き叫び、逃げ惑った。秋の夜のイベントは凄惨(せいさん)な現場に一転し、少なくとも58人が死亡する、米国史上最悪の銃乱射事件となった。 泣き叫んで走り出そうとする人に、「いま行ってはダメだ」という声が響く。背後では銃乱射の音が鳴りやまない。現地の報道は悲惨な状況を再現している。 ペットボトルや缶などが散乱した広場には、黒地のショートパンツの女性が横向きに倒れ、両脚には血が流れた痕。この女性に向き合うように黒いパンツ姿の女性も倒れている。 ツイッターなどに投稿された動画によると、銃撃が始まったのは、事件が起きたカントリーミュージックの音楽祭会場で男性歌手が歌っている最中だった。斜め向かいの金色に光る巨大なカジノホテルから、自動小銃で連射された弾丸が襲いかかってきた
米ネバダ州ラスベガスで1日午後10時(日本時間2日午後2時)ごろ、ホテル周辺のコンサート会場を狙った銃乱射事件があり、現地警察によると、少なくとも58人が死亡、500人以上がけがをした。容疑者は1人とみられ、自殺したという。米メディアは「米史上最多の犠牲者を出した銃乱射事件」と伝えている。 警察などによると、事件が起きたのはラスベガス中心部にあるカジノホテル「マンダレイ・ベイ・リゾート・アンド・カジノ」の前。野外でカントリーミュージックの音楽祭が開かれており、2万2千人以上が集まっていた。容疑者はこのホテルの32階から、観客で埋まった会場に向けて自動小銃で無差別に発砲。観客が次々と血を流して倒れ、現場は混乱に陥った。 警察は、スティーブン・パドック容疑者(64)を実行犯と断定。ラスベガス近郊に住む白人の男で、ホテルに9月28日から宿泊していたという。過激派組織「イスラム国」(IS)系のアマ
【米州総局】多くの観光客でにぎわうコンサート会場が一瞬にして惨劇の舞台に変わった。世界有数のカジノ集積地として知られる米ラスベガスで2日(現地時間1日)、発生した銃乱射事件。ホテルの高層階から連射された銃弾で50人以上が死亡、500人以上が負傷した。「助けて」「逃げろ」。逃げ場を失った人々は倒れ込んで自らの身を守るしかなかった。「ダダダダダ」。コンサート会場に響く男性歌手の歌声をかき消すように
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