横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で平成28年9月、点滴を受けた男性入院患者2人が中毒死した連続殺人事件で、うち死亡した男性患者1人の点滴袋に異物を混入し殺害したとして、神奈川県警は7日、殺人容疑で当時病院で勤務していた看護師の久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)を逮捕した。久保木容疑者は2人を含む4人の点滴への薬品混入を認めていることが判明。病院内で入院患者が相次いで中毒死するという特異な事件は、発覚から約1年10カ月を経て急展開を迎えた。 調べによると、久保木容疑者は入院していた西川惣蔵(そうぞう)さん=当時(88)=の点滴袋に、医療器具の殺菌などに使う消毒液「ヂアミトール」を混入し、殺害したとしている。 久保木容疑者はこれまでの県警神奈川署捜査本部による任意聴取に関与を否定していたが、一転、先月末に西川さんら2人の殺害について認めたほか、「別の患者にも(消毒液を)入れた」と