【interview】 オープンアクセスの進展と査読のこれから 佐藤 翔氏(同志社大学免許資格課程センター准教授)に聞く 学術情報をインターネットから無料で入手でき,技術的・法的にできるだけ制約なくアクセスできるようにする「オープンアクセス(Open Access;OA)」が進展している。その一方で,適切な査読を行わずに不当に利益を得ようとするOA雑誌の存在が指摘されており,「ハゲタカジャーナル」として日本のメディアでも報道されるようになってきた。 論文投稿あるいは文献検索などの機会が多い医療者にとって,OAは身近な話題となりつつあるだろう。OAは今後どのような形で進展するのか。その際に生じる課題にどう対応すべきか。図書館情報学を専門とし,OAの問題に詳しい佐藤翔氏に聞いた。 OAメガジャーナルの興隆と停滞 ――学術論文のOA化の進展状況から教えてください。 佐藤 OA運動が成立した契
「OA」と聞けば、一般の方は「オフィスオートメーション」をまず思い浮かべるだろう。だが、図書館業界では「OA」とは「オープンアクセス」の意味で注目されている。「OA2020」としてオープンアクセスの推進が今、求められている。 単に紙媒体としての書籍や雑誌を保管し、閲覧・貸出し等のサービスを行うという図書館のイメージはすでに過去のものだ。現在の図書館では電子媒体のコンテンツがどんどん増加している。ディジタルな電子ジャーナルになって、より広く智が浸透するということが期待されたが、実は、電子ジャーナルの「購読料」が高騰することによって、「うちの大学ではその雑誌、ダウンロードできないんだよね……」という状態が生じている。国立大学でも、毎年、予算が削られる中、どのように電子ジャーナル購読を維持するのかが大きな問題となっている。 しかも、実は研究者側からはもう一つの側面があって、それは「投稿料・論文掲
*この記事は昨年の記事を今年用に追記・修正したものです。 10月22日〜28日はオープンアクセスウィークです。 やわらか図書館学では、例年、TwitterやFacebookなどのSNSのアイコンをOAWeek仕様にするフレームを紹介しています。 256*256pix 上の画像は透過画像になっているので、画像編集ソフトで既存のアイコンにサイズをあわせて重ねていただくことで使用できます。 使用イメージ 実際に使ってみたイメージはこんな感じです。 四角く表示される時 丸く表示される時 よろしければ使ってみてください。 iconDeccoter 画像の加工が苦手な方用に、アイコンをデコレーションするサービス「iconDecotter」にも投稿しています。サービスにログインし「OA」などで検索すると表示されるかと思います。 iconDecotter | あなたのTwitterアイコンをデコレーション
こんにちは。林岳彦です。好きな文房具はフリクション、最近のお気に入りは0.5mmのブルーブラックです。人生もフリクションのように過去の過ちをゴシゴシと消せたらいいのに、といつも思います。 さて。 わたくしは昨年度後半の半年間、弊所(国立環境研究所)内の企画部へと出向しておりました。そこでの諸々の業務については5月には後任の方に引き継ぎを完了したところです。この出向中に関わったものの中に「論文のオープンアクセス(OA)」の案件がありました。この案件に関する情報については単に弊所内の後任の方へ引き継ぐというよりも、日本の研究者/学術界の皆様へ広く引き継いだほうが良いかもしれないと思うところがあり、本記事を書くことにした次第です。 基本的に、現在の学術誌購読料と論文のOAを巡る状況は、いやこれほんとうに色々と舵取り難しいぞというところがあります。そのため、少なくとも職業的研究者の方々はこの状況に
12月8日(金)に開催しました、平成29年度国立大学図書館協会近畿地区事業『文献入手スキルアップセミナー:文献入手のプロとして学術情報流通の今とこれからを知る』(事業概要はこちら)につきまして、多くの皆様のご参加誠にありがとうございました。おかげさまで盛会のうちに終了いたしました。 本セミナー関連の以下の資料を公開いたします。よろしければご覧ください。 セミナー当日の資料 セミナー参加者所属とアンケート結果 本セミナーに関連して行ったアンケート調査「電子ジャーナル・オープンアクセス環境におけるILL複写業務について」の集計結果 セミナー当日の資料 講演「総論-ILLによる文献提供の変化」 講師:藤江雄太郎(神戸大学附属図書館) 資料のダウンロードはこちら 講演「電子ジャーナルとILL」 講師:西脇亜由子(明治大学図書館・JUSTICE作業部会委員) 資料のダウンロードはこちら 講演「オープ
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東京外国語大学オープンアクセス宣言・方針の策定経緯 2015年4月の京都大学でのオープンアクセス(以下,OA)方針の採択(E1686参照)を皮切りに,2017年4月5日現在,オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)によると国内では15機関がOA方針を公表している。 2017年2月7日,東京外国語大学(以下,東京外大)は「オープンアクセス宣言・方針」を公表した。この宣言と方針は,2002年のブダペスト・オープンアクセス・イニシアチヴ(以下,BOAI)に定義されたOAの理念に沿い,東京外大で生み出される教育研究の成果を人類の普遍的な財産として公開することとし,特に学内で生産される成果には,クリエイティブ・コモンズ(以下,CC) 表示 国際 パブリック・ライセンス(CC BY)を採用することを原則とした。 東京外大のOA宣言・方針の特徴は大きく分けて三点ある。一点目は,大学全体の研究を
COAR Asia オープンアクセスサミット<報告> 2016年11月14日から15日にかけて,マレーシアのクアラルンプール郊外に位置する街であるシャー・アラムにおいて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の地域コミュニティであるCOAR Asiaが主催するアジアにおけるオープンアクセス(OA)に関するサミット“Positioning Asia in the Global Movement of Open Science”が開催された。これは2016年3月4日に東京で開催された会議に続く,第2回目の会議となる。第1回目の会議では,アジア地域でOAを推進するコミュニティとして,COAR Asiaの立ち上げが確認された。今回の会議には,8つの国・地域から約150名が集い,日本からも京都大学,国立情報学研究所(NII)から3名が参加した。 2日間にわたり,ディスカッションを含む7つのセッシ
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