ユネスコ「オープンサイエンスに関する勧告」 利用者サービス部科学技術・経済課・米川和志(よねかわかずし) 2021年11月,第41回ユネスコ総会において「オープンサイエンスに関する勧告」が採択され,193か国がオープンサイエンスの共通基準を遵守することに合意した。本勧告は,これまで地域,国,機関レベルにおける基準しかなかったオープンサイエンスに初めて普遍的定義を行ったものと言える。2019年の第40回ユネスコ総会において,オープンサイエンスに関する新しい世界的な規範的手段に関して包括的かつ参加型のプロセスに着手することが決定された。2020年10月にユネスコが加盟国に勧告草案を提出し,その後国際図書館連盟(IFLA),cOAlition S,フランス・オープンサイエンス委員会等による意見提出,国際学術会議(ISC)による研究者対象のオンラインアンケート等を経て,ユネスコScience Co
Nature誌は、6月2日、"EU council's 'no pay' publishing model draws mixed response"と題する記事を公開した。 本記事は、5月23日にEU理事会(Council of the European Union)が採択した、"high-quality, transparent, open, trustworthy, and equitable scholarly publishing (高品質で、透明性・オープン性・信頼性・公平性に優れた学術出版)" に関する結論の概要や、学協会や出版社からの意見を紹介したもの。 まず、同結論の採択に至るまでの経緯が概説され、EU理事会がEC(European Commission、欧州委員会)やEU加盟国に対し、非営利のOA(オープンアクセス)モデルの導入を勧告したことを示している。 次に、DFG
Frontiers社は、6月1日、EU理事会(Council of the European Union)による"high-quality, transparent, open, trustworthy, and equitable scholarly publishing (高品質で、透明性・オープン性・信頼性・公平性に優れた学術出版)" に関する結論の採択に対する意見を表明した。 同社は、同結論が助成を受けた研究成果に対してペイウォールの撤廃を要求した点に賛同の意を示しているが、どのようにOA(オープンアクセス)出版を実現するかが課題だとしている。 また、出版費用を著者が負担するべきではないという点にも同意している。同社は、著者だけが出版費用を負担することを望んでおらず、現在購読料を負担している助成機関やホスト機関が負担する必要があると考えている。そのため、出版費用の一部または全部を負
2023年7月12日、慶応義塾大学SFC研究所のAdvanced Publishing Laboratoryと日本電子出版協会(JEPA)の主催により、JEPAセミナー「W3C標準「EPUB 3.3」 とアクセシビリティ対応」がオンラインで開催されます。 講師は高見真也氏(株式会社KADOKAWA)です。5月25日に「EPUB 3.3」がW3C勧告となったことを受け、互換性を重視するEPUB3.3の仕様がどのように生まれたのか、特徴や変更点、国内市場向けに影響がある要素、見送られた改変や残された課題等ついて説明するとあります。 また、「EPUB 3.3」において初めてEPUB仕様に統合された「EPUB Accessibility 1.1」を中心としたアクセシビリティ対応について、2022年にJIS規格となった前バージョンとの違い、欧州アクセシビリティ法との関係、コンテンツ制作者が今後どのよ
内閣府の科学技術・イノベーション推進事務局は、5月16日、G7仙台科学技術大臣会合の概要を公開した。 同会合は、「信頼に基づく、オープンで発展性のある研究エコシステムの実現」をメインテーマとして、5月12日から14日に宮城県仙台市で開催。今後の科学技術政策の方向性として、「科学研究の自由と包摂性の尊重とオープン・サイエンスの推進」「研究セキュリティーとインテグリティーの取組による信頼ある科学研究の促進」などについて議論がなされ、共通認識を得たという。 本会合の成果文書として共同声明が発出され、内閣府による日本語暫定訳も発表された。同局は、声明のポイントとして、「G7科学技術大臣は、民主主義、法の支配、自由と人権の尊重という共通の価値観や、ジェンダー平等を含む多様性などの重要性へのコミットメントを確認」「新たな知の創造に貢献できるよう、研究データや論文を含む科学的知識を公平に広めながら、オー
https://www.w3.org/ ー 2023年5月25日 – W3Cは、2017年にIDPF(International Digital Publishing Forum)と合併したことにより誕生した、デジタル出版における活動の一環としてEPUB (Electronic PUBlication)の最新バージョンである、EPUB 3.3を国際ウェブ標準であるW3C勧告として公開しました。 EPUBはデジタル出版物や文書の配布と交換のためのフォーマットを定義しています。EPUBフォーマットは、HTML、CSS、SVG、その他のリソースを含む、構造化され、意味付けされたWebコンテンツを表現、パッケージ化、エンコードする手段を提供し、単一ファイルのコンテナで配布します。 EPUB 3.3は、前バージョンであるEPUB 3.2が同仕様としても有効であるという下位互換性を持ちます。つまりEP
日時 令和5年5月25日(木)10:00~10:30 場所 中央合同庁舎第8号館 6階623会議室 議題 論文等のオープンアクセスについて(論点とりまとめ) 配布資料 資料1論文等のオープンアクセスについて(論点とりまとめ)(PDF形式:1806KB)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く