TopMenu 特別寄稿 カメラの存在論 長谷正人(早稲田大学文学部教授) 本寄稿文は、2001年4月15日にジュンク堂書店池袋本店における「JUNKU連続トークセッション」における公演もとに、永田典子氏が起こしたものです。(編集部) レジュメの内容 [1]カメラの「暴力性」 1. 韓国での私的経験 2. パパラッチ 3. 男性カメラマンが女性モデルを撮影する行為を「性交」の比喩で捉えること 4. ある写真家の回想 [2]カメラの「受動性」 [3]写真家のパラドックス、あるいはカメラになった男 [4]能動、受動の二元論を超えて、あるいは世界に働きかける行為を肯定するために 長谷と申します。きょうは「カメラの存在論」という話を、1時間から1時間半分くらい準備してきました。最初にお話があったときに実はたいへんビビったというか、私はエライ先生でもないので、本も2冊しかありませんし、本屋で偉そうに