イタリア北部トリノ市警が捜査に導入した無人小型ヘリ。リモコンで操縦する=スタンパ紙提供トリノ市警が麻薬密売組織の捜査に導入した無人小型ヘリ。リモコンで操縦する。カメラで撮影した映像が手前の警官の持つ画面に映し出されている=スタンパ紙提供 【ローマ=石田博士】無人ヘリが街を監視する時代が来たのか――。イタリア北部トリノ市警が11月28日、無人ヘリを利用した捜査で麻薬密売組織を摘発し、3人を逮捕、13人を拘束して事情聴取していると発表した。地元メディアは「こうした無人飛行機を使った捜査の計画は、米国では市民のプライバシーを侵害するとして論争となっている」と指摘している。 トリノの主要紙スタンパなどによると、無人ヘリはリモコンで操縦する。武装はしていないが、四つの回転翼があり、偵察用のカメラや全地球測位システム(GPS)を備える。 1カ月前に試験的に導入し、市民マラソンの際の警備用などに使