アホウドリと「帝国」日本の拡大 南洋の島々への進出から侵略へ 著者:平岡 昭利 出版社:明石書店 ジャンル:歴史・地理・民俗 アホウドリと「帝国」日本の拡大 南洋の島々への進出から侵略へ [著]平岡昭利 「アホウドリ」で思い出すのは、史実に材をとった吉村昭の小説「漂流」だ。江戸時代後期、しけにあって鳥島に流された土佐の船乗り長平が、アホウドリの肉を主食に12年半を生き延び、八丈島、江戸を経て、ついに故郷への帰還を果たす物語だ。 明治になって、そのアホウドリが日本人を南の島へと招き寄せる。日本の南方進出の出発点にアホウドリが存在した。本書は、その事実を歴史的に検証したユニークな研究書だ。 八丈島の大工だった玉置半右衛門が鳥島に上陸したのは、1887(明治20)年のことだった。目当てはアホウドリ。人を恐れぬこの大型の海鳥は捕獲が容易だった。15年間に600万羽を捕獲したというからものすごい数だ
■食べ物から振り返る人生 落語の定席の支配人から、「客席で一日過ごすと、自分の人生を振り返れますよ」と聞いたことを思い出した。それと同じ味わいが、本書にあるからだ。 「家庭料理の80年」が副題。昭和初期から現在まで、人々は家で何を食べてきたのか。雑誌、映画、テレビドラマなどに登場した料理をたどった本だ。著者は、生活史研究家。家族や社会の変化など家庭料理の背景も解説されているから、読みながら、「なるほど」と何度も膝をたたいた。 コロッケやカレーなどの洋食が、都市部で広まったのは昭和の初めだが、全国スタンダード化は、昭和32年に始まったNHK「きょうの料理」の功績が大きいという。放送開始の翌年にテキストが創刊され、「ツホンニョユアン」「チキンフリカッセ」という名の未知の料理が登場する。「肉団子の野菜むし」「鶏肉と野菜の洋風煮込み」を指すそうで、バタ臭い料理名は、「家つき、カーつき、ババアぬき」
環境省は19日、福島県二本松市の一般家庭で使用されたストーブ用の薪(まき)の焼却灰から、一般廃棄物として処理が可能な基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を大幅に上回る、1キロ・グラムあたり4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。 同省は、福島県を含む8県102市町村に対し、薪ストーブ灰の肥料への利用自粛などを求める通達を出した。 薪はいずれも、東京電力福島第一原子力発電所事故以前から長期間、二本松市内の民家2軒の庭に置かれていたという。昨年11月に住民からの問い合わせを受けて、国の福島除染推進チームが調査したところ、燃やした薪から高い値の放射性セシウムが検出された。煙を6か月間一日中浴び続けたとしても、推定年間追加被曝(ひばく)量は0・0105ミリ・シーベルトにとどまる程度という。
アフガニスタンで反政府武装勢力が駐留外国軍に対して使用している爆弾の主な材料となっている硝酸アンモニウムなどの肥料を、パキスタンの化学肥料製造会社が生産していたことが1日分かった。複数の米当局者の話としてAP通信が報じた。 パキスタン政府は同肥料の国外輸出を禁じているが、アフガンへの密輸は横行。米国が国際テロ組織アルカーイダの指導者だったウサマ・ビンラーディン容疑者をパキスタン側に事前連絡せずに殺害して以来、摩擦が生じている米国とパキスタンの緊張がさらに高まる可能性がある。 肥料を生産していたのは中部パンジャブ州にある「パク・アラブ化学肥料」。APによると生産量の1%がアフガン東部や南部に密輸され、昨年は爆弾約14万個を製造できる量が不正に取引された可能性があるという。(共同)
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