東日本大震災後休止している大船渡市三陸町字越喜来の北里大学海洋生命科学部三陸キャンパスについて、学部としては再開しないという大学側の方針が1日までに明らかになった。学部は今後、現在機能を移している神奈川県相模原市で授業を行い、三陸キャンパスは研究の場として利用する見通しを示す。早期再開を訴え続けてきた市では同日、市議会全員協議会や同キャンパス早期再開促進期成同盟会(会長・戸田公明市長)において、事実上の撤退ともとれる大学側の方針への対応を協議。出席者からは「一方的な提案であり受け入れられない」とする声が上がった。 三陸キャンパスは昭和47年に当時の水産学部キャンパスとして開設。一昨年の東日本大震災では学部棟の一部が地震被害を受け、学生らが暮らすアパートも多く被災したため、大学側では休止を決めた。 当初は休止期間を27年度までとして相模原キャンパスに機能移管。翌24年には休止期間をさらに