米ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は14日、2012年に報道業務に関連して死亡した記者が世界で70人に上り、前年の47人から大幅に増えたと発表した。 記録がある1992年以後では2009年の74人に次ぐ多さで、07年と同数。最も犠牲が多かった国がシリアで、日本人映像記者の山本美香さん=当時(45)=ら28人が死亡した。 メディアの規制が厳しい場所でインターネットなどを用いて活動する市民ジャーナリストも13人が命を落とした。シリアのホムスで死亡した17歳の少年で、内戦の映像を動画サイトのユーチューブなどを通じて発信していたアナス・タルシャさんもその1人として紹介されている。 シリアに次いで死者が多かったのはソマリアで12人。以下パキスタンが7人、ブラジルが4人だった。(共同)