こころ朗らなれ、誰もみな (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書) 著者:アーネスト・ヘミングウェイ 出版社:スイッチ・パブリッシング ジャンル:小説・文学 こころ朗らなれ、誰もみな [著]アーネスト・ヘミングウェイ [訳]柴田元幸 まず、なんといってもこのタイトルが実にすがすがしく、かっこいいではないか。原題は、God Rest You Merry, Gentlemen。新潮文庫の高見浩訳では「神よ、男たちを楽しく憩わしめたまえ」となっている。ともすれば、マッチョなイメージの強いヘミングウェイだが、翻訳の名手、柴田元幸は一風変わった物語ばかり19を選び、軽やかに訳してみせた。 柴田訳の極意は、原文の言葉をできるだけその出現順に忠実に日本語に置き換える、というところにあると思う。英語と日本語の構文の差の性格上、その操作は短い文の連なりとなって表れる。それが自然に、シンプルなリズム
雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫) 作者: ケインズ,間宮陽介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/01/16メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 296回この商品を含むブログ (54件) を見る 見るまでもないと思っていたが、行きがけの駄賃。目を通し始めたが、ふ、古くさい! かたい! 「泥んでいる」(p.xiii) って、ぼくは読めなかったぞ(「なずんでいる」と読むんだって。原文は wedded)。あと第一章で「a limiting point of the possible positions of equilibrium.」となっているlimiting を、極限と訳すのは変じゃないかなあ (p.5)。 と、少し????マークが頭に浮かび始める。で、パラパラめくるうちに目についたもの。p.317 に対する訳注で 「原文は the power of disp
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