マレーシア東部のボルネオ島に、かつて現地を支配していた王国の末えいが率いるフィリピン人の武装グループが上陸したのに対し、マレーシアの軍などが攻撃を続けていて、これまでに双方の60人が死亡しました。 この武装グループは、かつてマレーシア東部のボルネオ島の一部を支配していた「スールー王国」の末えいが率いており、先月中旬に、およそ200人が拠点のフィリピン南部からボルネオ島のサバ州に上陸し、領有権を主張して海岸近くの村を占拠しました。 マレーシアは、今月1日に警察の治安部隊を出して鎮圧に乗り出したのに続いて、5日からは軍も加わって戦闘機などによる空爆や地上部隊による攻撃を続けており、警察によりますと、これまでの戦闘でグループの52人の死亡が確認されたほか、治安部隊の8人も死亡しました。 こうしたなか、グループと同じ王国の末えいたちは、7日、マニラで記者会見し、直ちに戦闘をやめるよう呼びかけました