国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、2012年の1年間に新たに武力紛争などで国外に逃れた難民と国内で住居を追われた避難民の総数が推定760万人に上ったとの報告書を発表した。年間の数としては1999年以来最多を記録した。20日は国連が定める「世界難民の日」。内戦が続くシリアからの難民と国内避難民が増加し続けていることが影響した。12年末時点での世界の難民・国内避難民の総数は4520万
米英軍主導の侵攻から20日で10年を迎えるイラクや国際部隊の駐留が続くアフガニスタンに派遣された米女性兵士延べ28万人の3割以上が、上官らから性的な暴行を受けていたことが分かり、米国内で「見えない戦争」と問題視されている。連邦上院の軍事委員会で13日、「軍内性的トラウマ(MST)」と呼ばれる心的ストレスに関する公聴会が初めて開かれた。新たな被害を恐れ沈黙を余儀なくされてきた被害者は「風穴が開いた」と歓迎している。 カリフォルニア州図書館調査局が昨年9月に発表した実態調査によると、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士の33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が性的いやがらせを受けたと回答した。国防総省も問題を認めている。軍内での性的暴力は2010年だけで、男性の被害も含め推計1万9000件にのぼる。 上院公聴会で議長を務めたバーバラ・ボクサー議員は「被害申告が出ているのは17%に
アルジェリア東部イナメナスの天然ガス関連施設で起きたイスラム武装勢力による人質事件で、犠牲者の身元確認などで重要な役割を担ったのが、警察庁の「国際テロリズム緊急展開班(TRT―2)」だった。 同庁は今回の人質事件を発生当初の早い段階から「国際テロ事件」と判断。事件発生を把握した翌日の17日には、TRT―2の派遣を決め、翌18日に首都アルジェに到着した。 現地に到着したTRT―2は、まずアルジェで武装組織に関する情報収集を行うとともに、日本人の安否情報も収集。アルジェリア軍の攻撃が終了した後には、航空機などでイナメナスに入った。 TRT―2はこれまでにも、2004年のインドネシア・ジャカルタで発生したオーストラリア大使館前の爆弾テロ事件や、同年10月にイラクであった香田証生さん(当時24歳)の拉致・殺害事件、05年のバリ島同時テロ事件などでも派遣された実績がある。 今回の事件では現地入りした
(CNN) フランス東部の観光地アヌシー湖畔で5日、女性2人と男性1人の遺体が車の中で、自転車に乗った男性1人の遺体が車の近くで発見され、車は英国人男性のものとみられることがわかった事件を受け、キャメロン英首相は訪英中のオランド仏大統領と会談。両首脳は事件の解明に向けて緊密に協力していくとの姿勢を明らかにした。 仏検察当局によれば、運転していた男性と年長の女性は頭を撃たれており、明らかな殺意があったと見られる。若い方の女性については、死因は明らかになっていない。 また、7~8歳とみられる少女と4歳とみられる女児が生存した状態で発見されている。少女は重傷で、激しく殴打されたことによる頭蓋骨骨折と、肩には銃創があるという。女児は無傷で車中にいるところを保護された。 車はBMWで、イラク出身で英国に帰化した男性のものと判明。近くのキャンプ場ではこの男性のイラクのパスポートを提示してチェックインし
フランス南部オートサボア(Haute-Savoie)県シュバリーヌ(Chevaline)で、車内から3人の遺体が見つかった車を運ぶ車両運搬車(2012年9月6日撮影)。(c)AFP/PHILIPPE DESMAZES 【9月7日 AFP】仏南部オートサボア(Haute-Savoie)県シュバリーヌ(Chevaline)で5日、駐車場に止まっていた自動車とその近くで男女4人の射殺体が見つかり少女2人が保護された事件で、捜査関係者らは犯行は極めて残虐で、暗殺のプロの特徴が数多くみられると話している。 5日午後3時48分(日本時間同日午後10時48分)ごろ、近くに別荘を持つ英空軍を退役した英国人男性が自転車で駐車場に入ったところ遺体を見つけた。車両は英国で登録されたBMWで、車のエンジンはかかったままだった。 少女がよろめきながら車から出てきて男性の方に歩み寄って倒れたため、男性は当局に通報し、
米ワシントン(Washington)州ピアース郡(Pierce County)保安官事務所が公表した、森林保護官を射殺したベンジャミン・コルトン・バーンズ(Benjamin Colton Barnes)容疑者の写真(撮影日不明)。(c)AFP/Pierce County Sheriff's Department 【1月3日 AFP】米ワシントン(Washington)州のマウントレーニア国立公園(Mount Rainier National Park)で2日、森林保護官の女性を射殺し、公園内を逃走していたとみられる元米兵の遺体が発見された。 事件は1日、イラク帰還兵のベンジャミン・コルトン・バーンズ(Benjamin Colton Barnes)容疑者(24)が同公園内で森林保護官のマーガレット・アンダーソン(Margaret Anderson)さん(34)を射殺したもの。 事件後、バーン
【ワシントン=竹内洋一】米紙ワシントン・ポストは八日、アフガニスタンとイラクで戦死した米兵二百七十四人以上の遺灰が、二〇〇四~〇八年にかけてワシントン近郊のごみ捨て場に投棄されていたと報じた。米空軍は事実関係を認めた。 同紙によると、米空軍は、遺族が引き取りを求めなかったり、身元が判明しなかった米兵の遺体の断片を火葬した上で、医療廃棄物として民間の廃棄物処理業者に引き渡していた。業者は遺灰をバージニア州のごみ捨て場に処分していた。 空軍は〇四年から遺灰処理の記録を残しており、海に散骨する方法に改められる〇八年五月までに、二百七十四人の遺体の一部九百七十六片と身元不明の千七百六十二片がこの方法で処分された。遺族は、遺体の断片を「威厳と敬意のある方法」で処理することに同意していたが、処理方法までは知らされていなかった。
リビアのムアマル・カダフィ大佐が、生まれ故郷シルトの穴蔵(排水溝)に潜んでいたことを知るとき、我々はもう一人のアラブ独裁者を思い浮かべる。8年前に権力の座を追われたイラクのサダム・フセイン元大統領(1937~2006年)だ。彼も、バグダッド陥落(2003年4月)後、姿を消し、最後は故郷ティクリート近郊の穴蔵に隠れた。 ただフセイン氏が若い米兵によって穴蔵から引きずり出されたのに対し、カダフィ大佐を発見したのはリビア人だった。フセイン政権を倒したのは米国の軍事力だったが、カダフィ政権を打倒したのは、「アラブの春」に触発されたリビア人である。欧米の軍事支援を受けながらもアラブ人自身が独裁者を葬ったことに、この間のアラブ地域の地殻変動をみることができる。 カダフィ大佐の死亡は、第二次世界大戦後の中東で拡大したアラブ民族主義(汎アラブ主義)の完全な終わりを意味している。 国境を超え民族の連帯を訴え
ブラックウォーター事件は、日本でまったく取り上げられていないわけではないが、米国での扱いに比べると小さい。少なくとも大手紙の社説では取り上げられていない。日本の問題ではないということかもしれない。数日前赤旗でべた記事を見かけたが、日本のいわゆる平和勢力による論評もあまり見かけない。ニュースの引用に一言コメントというタイプのブログでは、ブラックウォーターが悪いのは当たり前で別段今回の問題は取り上げるほどでもないといった印象も受ける。もちろん、そうしたことは私の印象に過ぎず間違っているかもしれない。いずれにせよ、私はこの事件は重要だとも思うので時代のログとしてメモをしておきたい。 ブラックウォーターは戦闘地域などで米国関連の要人の警護や輸送を行う民間警備会社だが、実態からは傭兵と見てよいだろう。イラクでの活動が目覚ましい。ウィキペディアでは、「民間軍事会社」(参照)とし、粗っぽく記載している。
ルーペで拡大した内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」のロゴマーク(2010年12月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/THOMAS COEX 【9月2日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が前週、公開した米外交公電から、2006年にイラク駐留米軍が女性や子どもを含むイラク民間人10人を即決処刑していた事実を、国連(UN)の特別報告者が米政府に知らせていたことが明らかになった。 国連人権理事会のフィリップ・アルストン(Philip Alston)特別報告者(超法規的・即決・恣意的な殺害問題担当)が、米政府に宛てた2006年4月付けの公電の大まかな内容は以下のとおり。 2006年3月15日の早朝、米軍部隊がバグダッド(Baghdad)の北に位置するバラド(Balad)の民家に近づくと、この家から銃が撃たれたように見えた。このため兵士たちはこの家に入
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