こんにちは。エムスリーデータ分析グループの中島です。 本記事ではマーケティングやデータサイエンスの文脈で重要度が高まっている統計的因果推論への足掛かりをデータ分析グループの業務と結び付けながらご紹介したいと思います。 1. はじめに「A→Bの因果関係がある」とは、Aへ介入する(Aを変化させる)ことよって、要因Bを変化させることができることを意味します。 具体例で考えると、投薬(A)の有無によって病気の治癒率(B)が変化する場合、投薬→治癒率の因果関係があるといえるわけです。 このような因果関係をデータを活用して解き明かそうとするのが統計的因果推論の目的ですが、大別するとさらに次の2つに分類されます。 (1) 因果の方向を既知のものとして因果の大きさを評価(因果推論) (2) 因果の方向の決定・探索(因果探索) これらの基本的な考え方と手法について紹介をしたいと思いますが、その前に重要な概念
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