忠犬ハチ公は何を食べていた?戦前の渋谷、銀座、浅草のわんわんグルメ 帰らぬご主人をお迎えに、毎日渋谷駅に通っていた忠犬ハチ公。さぞや傷心の日々をおくっていた……と思いきや、渋谷駅周辺にはちょっとした楽しみもあったようです。ハチ公だけでなく、戦前の渋谷、銀座、浅草では、犬たちが自由に歩き回っていました。『牛丼の戦前史』と『焼鳥の戦前史』において屋台グルメと犬との関係を描いた、食文化史研究家の近代食文化研究会さんが解説します。 忠犬ハチ公の、ちょっとした楽しみ忠犬ハチ公像(画像:近代食文化研究会) 渋谷の待ち合わせ場所として有名な、忠犬ハチ公像。 ご主人である上野英三郎が亡くなった後も、生前と同じく毎日渋谷駅にお迎えにでかけたハチ公。その姿に人々は感動し、ハチ公は銅像となって渋谷駅の象徴となりました。 “午後四時過ぎると判でおしたようにハチは渋谷駅改札前に姿をみせた。帰らぬ博士を待ったのち改札