高学歴女子のワープアが急増中という記事を読み、「高学歴女子の貧困」という本が出ていたことを知り、購入して読む。 高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書) 作者: 大理奈穂子,栗田隆子,大野左紀子,水月昭道出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/02/18メディア: 新書この商品を含むブログ (14件) を見るリンク先の記事もそうだが、この問題は女性であるかどうかではなく、アカデミアにポストがほとんどないような分野で大学院に進学する人全てに当てはまることで、タイトルがミスリーディングである。 中は共著(分担執筆)であるが、読んでおもしろいのは第5章の『「アート系高学歴女子」のなれの果てとして、半生を顧みる』という内容。14歳から芸術の世界に入り、東京藝大を出て大学の非常勤や美術の予備校講師で生計を立てながら創作活動をするようになる。ふとしたきっかけで予備校の生